第27話 燐海マヤと魔王様の面談

マヤside

「け、結婚!?」


 マヤ、リカ、ミナ、シアは声を出して驚いた表情を見せる。


「……随分ぶっ飛んだことを言いますね霧島霊歌」


 マヤが霊歌を見て言う。


「別にあたくしにとっては当たり前だし常識だよ」


 霊歌はサングラスを外してリカの瞳を見る。


「霧島霊歌の一方的な想いだけなら、栗雛様の意思尊重されてないんじゃないですか?」


 マヤは真剣な表情で霊歌の瞳を覗き込んで言う。


「きりちゃんの意思を尊重した上であたくしは結婚するから問題ないよ」


 霊歌は余裕のある笑みを浮かべてマヤの瞳を見返す。


「マヤちゃんがきりちゃんの付人パートナーかな?」

「!?」


 霊歌はマヤの名前を口にする。


(人に関しては無関心という情報だと聞いたが何で知ってるのかな)


 マヤは名前を呼ばれて無表情で霊歌を見る。


「……あたくしは気になる人は身辺調査をしているんだよね」


 霊歌は笑顔でマヤの瞳を見る。


「……」


 マヤは無言で霊歌の表情を観察する。


「ちなみにマヤちゃんは付人パートナー調


 霊歌は上機嫌にマヤを観察して見る。


(ま、まさか、私が調査されているとは思わなかったですね)


 マヤも無表情で霊歌の表情を観察する。


(ということは栗雛様の幼少期から私は)

「マヤちゃんの考えてる通り、きりちゃんの幼少期から調べていたよ」


 霊歌はマヤの考えていることを言葉にする。


「……私を調べてどうするつもりだったんですか?」


 マヤは無表情で霊歌の瞳を見て聞く。


調


 霊歌は呆けた笑みで言う。


「……私を手に入れる?」


 マヤは複雑な表情で霊歌を見る。


「マヤちゃんはとてもあたくし好みだからね」


 呆けた笑みで舌をなめずる仕草をしてマヤを見る。


「……」


 マヤは身体がぶるっと震えて後ろに下がる。


「マヤちゃん、良かったらあたくしの愛人奴隷にならないかな?」


 霊歌は顔を赤くしてマヤの瞳を見る。


「断ります」


 マヤは殺意を向けて霊歌の瞳を見て即答で断る。


「ああ!マヤちゃんの殺意の籠った瞳がとても好みで良いわね」


 霊歌は興奮した様子でマヤの瞳を覗き込む。


「今なら、あたくしの愛人奴隷になったらマヤちゃんの願い事を何でも叶えて上げる」


 霊歌は呆けた笑みでマヤに言う。


「断ります」


 マヤは殺意を向けて霊歌の瞳を見る。


「あらあら、あたくしの愛人奴隷になるのがそんなに嫌なの?」


 霊歌は少し落ち込んだ様子でマヤの瞳を見る。


愛人奴隷


 マヤは真剣な表情で霊歌の瞳を見て言う。


「ああ、マヤちゃんの場合は安心しても大丈夫だよ」


 霊歌は明るい声でマヤに言う。


「霧島霊歌の言葉は信用出来ません」


 マヤは霊歌を睨み付ける。


「別にマヤちゃんを壊すような真似はしないから大丈夫だよ」


 呆けた笑みを浮かべてマヤの瞳を覗き込む。


「……具体的に何をするつもり?」


 マヤは霊歌の瞳を覗き込んで聞く。



 霊歌は顔を赤くしてマヤの瞳の奥底を覗き込む。


「絶対嫌です!!」


 ブルブルとマヤは寒気を感じて後ろに下がる。


「マヤちゃんはかなりあたくし好みだなあ」


 霊歌は舌をなめずる仕草をする。


「私が霧島霊歌に屈っしたりしないわよ」


 マヤは怒った表情で霊歌の瞳を見る。














「それじゃあ、取引しましょう」


 霊歌が黒い笑みを浮かべてマヤの瞳を見て言う。

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