第22話 魔王様の選択肢

「……」

「……」


 空気が凍りつき栗雛と霊歌はお互いに無言で見る


「あたくしの読唇どくしんのミスではないと思いたいんだけど……」


 霊歌は作り笑顔でサングラス越しから栗雛の瞳を見る。


「もう一度確認だけど、あなたの質問は[若作りしている見たいですが何歳ですか]で間違いないかな?」


 栗雛に霊歌は質問する。


「……」


 栗雛は無言で頷く。


「……?」


 空気が寒くなり栗雛は身体が震える。


「……」


 ステージ上から栗雛は周りを見ると他の生徒も震えた様子で霊歌をみていた。


 周りの生徒は小さな声であの生徒「◯んだな」と呟いていた。


 リカ、ミナ、シアもステージ上で動けずにいた。


「「「……◯んだな」」」


 この世の終わりのような声でリカ、ミナ、シアは呟いていた。


「……」


 栗雛は震えと冷や汗をかきながら霊歌を見る。


「……」


  霊歌を見ると周りの背景がゴゴゴゴゴと音がなりそうな程の圧力プレッシャーが見える。


「……あなたに3つの選択をあげる」


 サングラスを外して栗雛の瞳を見通す。


「!」


 栗雛は瞳を見られただけど心臓がドクンと跳ねた。


「……1つ目はステージ上で皆の生徒の前であたくしに拷問されて生き地獄を味わってあなたは廃人になる」


 霊歌は作り笑顔で栗雛の瞳を覗き込む。


「!!」


 霊歌に瞳を覗き込まれドクンドクンと心臓の音が大きく聞こえる。


「……2つ目はあたくしにステージ上で処刑されてあなたは廃人になる」

 

 クスクスと笑顔で霊歌は栗雛の瞳を抉るように見通す。


「!!!」


 霊歌に栗雛の瞳を覗き込まれ額から汗がダラダラと流れ、心臓が大きくドクンドクンドクンとさらに跳ねる。


「3つ目は今、この場であたくしの奴隷になる」

「……?」


 霊歌のプレッシャーが弱くなり優しい声で言う。


「5秒だけ時間上げるから選びなさい」


 優しい声で霊歌は栗雛の瞳を見る。


「……」


 栗雛はゆっくり呼吸を整える。


「5」


 霊歌は数える。


「……」


 栗雛は霊歌の瞳を見る。


「4」

 

 霊歌はクスクスと笑いながら言う。


「……」


 栗雛は霊歌の瞳を見通す。


「3、ちなみに選択しなかったら2の選択で自動的に処刑をするからよろしくね」


 霊歌は楽しそうに言う。


「……」


 栗雛は霊歌の瞳を覗き込む。


「2」


「1?」


 栗雛は指で4を出し口をパクパクする。


「あたくしと今からこのステージ上で生徒が見ている中で面談をしたい?」


 霊歌は不思議そうな表情になる。


「……」


 栗雛は無言で頷く。


「あたくしの選択を無視するんだね……」

「!?」


 殺意を向けて霊歌は栗雛の瞳を見る。


「何で面談したいのかな?」

「……」


 霊歌は栗雛の瞳を奥底まで覗き込む。


「……」


 栗雛は霊歌の瞳を見返して覗き返して口をパクパクする。














?」


 霊歌は栗雛の瞳を見ると恐怖の中に好奇心とワクワクした様子が見えた。





 

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