第4話 燐海マヤのラブラブ逃避行(とうひこう)配信
[栗雛霧谷side]
「……!!」
栗雛は口を大きくパクパクさせて何かを伝える。
「栗雛様、私は冗談なんて今まで言ったことありましたかな?」
楽しそうな声でマヤは言う。
(マジだな)
「大マジです」
マヤは楽しそうな声で栗雛の耳かきをする。
「!!」
「フフフフ」
栗雛は動こうと反応しようとするが何故か身体が起こせずに思うように動けなくなっていた。
(マヤ!何をした!?)
「何もしてませんよ」
栗雛は心で叫んでいるが、力が抜けて行き眠気に襲われる。
「強いて上げるなら眠りの魔法を」
(ここは異世界じゃないだろう!!)
栗雛は心の中で突っ込む。
「耳に息を吹き掛けたのが私の魔法ですよ」
(マヤ、眠り薬系統の何か仕込んだな)
うとうとした様子で栗雛は心の中で突っ込む。
「さあさあ、早く眠ってください」
マヤは楽しそうな声で言う。
(絶対意識を失ってたまるか!!)
「ふーふー」
「……」
栗雛の目の近くと耳元に甘い息を吹き掛けるとさらね眠気に襲われる。
「とろんとした栗雛様も最高ですね」
「!?」
栗雛は何とか意識を覚醒させようとする。
「あ、そういえば良い情報が2つと悪い情報が1つありますがどちらから聞きますか?」
突然、マヤが話をふってくる。
(聞きたくない)
「では、良い話からします」
(勝手に話を進めるな)
マヤは楽しそうに言う。
「まず一つ目の良い話ですが」
(焦らさず早く言え)
栗雛はマヤの言葉を待つ。
「ライブ配信はメインチャンネル(登録者が約100万人)の方では配信してませんので、ご安心下さい」
「……?」
栗雛は複雑な表情になる。
「複雑そうな感情になってますね」
(それでも世界に配信)
「2つ目の良い話しは世界には配信してませんのでご安心下さい」
(え?)
栗雛は戸惑いの表情になる。
(どういうことだ?)
栗雛は考える。
(マヤ?何で配信してる?)
「私のサブチャンネルですが?」
マヤは楽しそうな声で答える。
(マヤ悪い話しは何かな?)
「悪い話しはですね」
[???side]
とある一室にて栗雛とマヤとのヘリコプターでのライブ配信を見てる者がいた。
「(あの泥棒猫が)」
赤い髪の少女が殺意をむけてタブレットの動画を見ながらスマホをバキバキっと破壊していた。
「(抜け駆けするとはあのクソビッチメイドが)」
金髪の少女が動画を見て殺意むき出しで刃物でモニターを真っ二つにしていた。
「(あらあら楽しそう)」
青髪の少女は気付いたらスマホを火にかけて燃やして、冷たい笑顔で動画の様子を見ていた。
「「「ビッチメイドをしめるぞ!!」」」
3人は殺意むき出しで動画を眺めていた。
[燐海マヤside]
「3人のお嬢様に友達配信してますよ」
「……」
マヤの悪い知らせを聞いた瞬間、栗雛は気絶するように眠りに落ちた。
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