第二部 第二章 all about Loving
第63話 ガールズトーク
アズールレーン王国から帰国して沢山の報告や色々な準備がありあっという間に明日は婚約式だ
今日はクレア カレン キャロがキャラウェイ公爵家でお泊まりするので、彼女たちの婚約者様たちも御一緒に公爵家にお泊まりだが、女子は、みんなガールズトークをする為にアリスの部屋に集まっていた
「きゃあ〜みんな久しぶり!会いたかった」
「私たちもよ、実は私たち最近少し会っていたんだけどアリスはずっといそがしそうだから誘えなくて」
「クレアそうなの? でも私、本当に忙しかったの 」
「まあ、その辺も含めてゆっくり聞かせてもらわないと」
「カレン怖すぎ」
「私、カレンの話も聞きたいわ」
「本当、私もキャロと同感!というかみんなの話沢山聞きたいわ」
「じゃあしっかりお茶とスイーツの用意しておかないと」
「アリスあなたは、スイーツ控えめにしておかないと明日ドレスが着れなくなるわよ」
「あ・・・・・ そうね心がけておく」
「それではまずアズールレーン王国第2皇女様、エトワール大公様とのお話を聞かせてくださいますでしょうか」とカレンが悪戯っぽく言ってくる
「もう、カレンったら…… 」
と3人に今までの経緯を話した さすがに海の女神様の話はできなかった 女神様との約束は守らなくっちゃ
「アリス、大変だったけど良かったじゃない」
「うん、母の育った国に行けて良かった」
「でも、やっぱりアリスはセラ様を選んだのね」
「クレアやっぱりって?」
「ほら、私の婚約者のリチャードからセラ様と同じ研究室にいて仲がよかったじゃない だから、アカデミーにいる頃からよくリチャードからセラ様の話を聞いていたのよ」
「なに、なにどんな話?」
「カレン乗り出しすぎだよ」とキャロが笑う
「まあ、そうね…… ほらセラ様ってクールじゃない あまり人に興味無いというか関わってこないし、話かけてもこない どんな美女が誘惑しても無視なんだけどアリスの話になると饒舌になるんだって休暇前になるとソワソワしだしてお土産はどうしようかとか相談されたって」
「そ、そうなんだ」なんか嬉しいような恥ずかしいような
「でも、一時期めちゃくちゃ荒れたらしくて」
「あ!ノア様の登場ね」
「そうそう、さすがカレン! 交流会のときなんてすごく荒れたらしくて魔物に当たり散らすように退治していたって」
「魔物も気の毒ね」
「その時にかなり魔力が上がったってリチャードから聞いたわ」
「まあ、結果的に良かったのかな?」
「アリスとセラ様が婚約するって聞いてリチャードが、セラの気持ちが届いて嬉しいって自分の事のように喜んでいたわ」
「ね、そろそろみんなの話も聞かせてよ クレアは、領地の作物はどう?」
もう、私の話はいいから話をそらせなくっちゃ
「おかげさまで、順調と言いたいところだけど 1箇所の地域だけどうしてもなにをしても駄目でね」
「あ、それでね私領地のことで今回みんなに提案もあったの 4人というかそのパートナーも巻き込んで合同領地改革をしてみない? 」
「合同領地改革?」
「私……実は生まれた時から前世の記憶があってね」
カレンったら領地の話からいきなり前世の話なのね
「前世はこことは違う世界でその中の国、日本っていうところの女子大生で建築、主に都市開発の勉強をしていたの」
「建築は、なんとなくわかるけど……とし?」
「まあ、簡単に言うとみんなが住んでいるところを安全で住みやすい町や村にするって勉強をしていたの」
「カレンすごい」
「すごくないよ、前世の記憶があるってだけで何もできてない」
「そんなことない!カレンはすごいよ」
とクレアがカレンに抱きついた
「ありがとう、クレア 」
「じゃあ、カレンはもしかしてまちづくりの提案して実現可能な所から皆で協力して改革していこうってこと?」
「そう、私達だけじゃあ無理でも私達にはスパダリなパートナーがいるじゃない」
でた!スパダリ カレンから聞いたけどよくわからない……とにかく素敵な最高の旦那様というのはわかる……
「でも、私は何も出来ないかも」
「何を言ってるの、キャロには衛生改革で活躍してもらうのだからね」
「カレン……わかったわ 私もステインに相談しておくわ」
「じゃあ、その話は、それぞれのパートナーを交えて会議しなきゃね」
「なんだか楽しみになってきたね それよりカレンの前世の話をもっと聞かせてよ」
「いいわよ〜! この世界とは全く違うからびっくりするわよ」
その後、カレンの前世の話で盛り上がった
階級制度がない事、カレンが好きだった[推し]の話とか、馬車ではなく車、空飛ぶ乗り物の話 でも、便利すぎるとその代わり弊害があること
カレンは、どちらかというと今の世界の方が生きやすいそうだ
あと、一番嬉しいかったのは、婚約者のジョンに出会えたことらしい
内緒だがカレンの[推し]はジョンに似ていたらしく 時々、ジョンが歌をくちずさんでいると[ペンライト]という光る棒を振りたくなると言って笑っていた
私も、もしその世界にいたらセラに似た推しにペンライトを振っていたかもと言ってしまったらみんな同じような事を想像していたらしくみんなで大笑いした
みんな、自分の旦那様が一番素敵な人だと思っているという事だ
久しぶりにアカデミーの寮に戻った気持ちになり、楽しい夜は更けていった……
明日は婚約式だ
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