第23話 隠れるのはもうおしまい

 キャラウェイ公爵のおじ様とおば様に近況報告と、交流会の支度についてヴィユンディ侯爵で、する事の報告をした

 おばあ様の希望もあるということでおじ様は、承諾してくださった

 その後、ヴィユンディ侯爵のおばあ様からのお手紙が届いた


 交流会前には、王都に来ると聞いていたが剣術大会も見たいので早めに王都に来るとのこと

到着したら会いたいという内容の手紙なのだが明日には、到着の予定だ


「すぐに外出届けださないと」

とあわてて準備したがふと我に返った

 現在、この間のノアとのお出かけであのノア·スタンウィルが謎の美しい美少女と馬車から降りてきたという噂で持ち切りだ

 なので、私は、隠蔽の力を強くして存在を隠して地味っ娘スタイルを自室でも、通していた


「おばあ様の前では、流石にこのスタイルではいられない

 おばあ様は、絶対悲しむはず…… 」

 と私が頭を抱えていると


「前から思っていたけど……

アリスさあ、もうそういうのやめたら」

 カレンが真剣な顔で言う


「私達には言えないなにかが、あるからそういうに目立たないように……というか隠れてるんだよね

はっきり言って逃げてる?

 ごめん、言い方…… きつくなる

本当にごめん……

でもね、私達は、どんなアリスも大好きだよ

何かあっても 私達は、アリスの味方だから…… さ

心配しなくてもいいから

メイクはじめた私がいうのもあれなんだけど……ね… 」

 カレンが泣きそうな顔で震えながら私の目をみてそう話する


「私も、カレンと同じ気持ち

アリスは、何も悪い事してないし、ただ少し環境や、容姿が目立つのは確か

だからもし、妬まれたり、逆に変なのがよってきたら私達が守ってあげるよ」

クレアが私の肩を抱いてそう言ってくれる


「そう大丈夫、アリスは、そのままで ほら、沢山味方いるし、アリスの事情は、話せるようになってからまたゆっくり話してくれたらいいんだよ」

キャロがいつもの穏やかな口調でそう話す


「そうだね、みんなありがとう

私逃げていたよね

もしかすると、気にし過ぎたかもしれないしね

そのままの私…… でいいかな? 」


「いいに決まってるじゃない」

3人が声を揃えて言ってくれる


「ありがとう」

 部屋の自分のスペースにいき、一人になり隠蔽の力を解除する闇の精霊ルーに


「ずっと大変だったでしょ

ありがとう ゆっくりして休んでね」

 そう声をかけると


「アリスとずっと一緒で

ずっとアリスを感じられたから嬉しかったよ またいつでも呼んで」

 そういうと、ルーは、スっと消えた


 メガネを外し、髪を下ろす 三つ編みをしていたせいか髪にはすこしウェーブがかかっているが、シャンプーすればまたストレートになるだろう

 鏡をみるとまた、自分なのに違って見えた

 本当は、このピアスも外したいのだけれど……

でもそれは、まだその「時期」ではないのであろう

 今は、見えない何か、知らない事が多すぎる

 そんな中で、少しだけ勇気を持って踏み出してみよう


 翌日

「さて、よし。 用意できた?クレア」


「うん、 あ、アリスは今日も素敵よ カレン達も下で待ってるよね 行こうか」


「そうだね、待たせちゃ悪いもの」


 いつもの朝

 アリス・キャラウェイ の姿で登校した

 もう、過去から逃げないと強い気持ちを持って





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