第4話
次の日、
2回戦が始まる。
選手達が集まって、審判がプレイボールと声を出す。
守備からの始まり。
1回表、ピッチャーは正門
1番バッター 金城
正門が1球目を投げた。
大きく外れてボールとなった。
「これは、正門荒れるかもよ」成海が言う。
「いやいや、まだ初球じゃん。」伊藤が言った。
ベンチ入りのメンバーであり、代打要員で良く出す2人だ。
2球目、また大きく外れてボール
133km
球の威力はある。
「ほら、これは今日荒れる日だよ」成海が言う。
「ほんとだ、」伊藤が言った。
3球目、今度はシュートでストライクを取るが、
4球目、5球目はボールとなり、
ノーアウト1塁となった。
2番バッター 坂口 レフト
1球目、シンカーを振っていった。
ライト前ヒットとなる。
「これ、序盤に点とられるかもな」成海が言う。
「うーん、立ち上がりが悪いね。先制点はうちが取りたいんだけど」伊藤が言う。
「2回戦っていうことは相手も1回は勝ってるわけだよね」
「そうだな」
「序盤、失点って怖いよね」
「うん、ここは抑えてほしい。」
ノーアウト1,2塁となり、
3番バッター 大西 ライト
右バッターボックスに立つ。
正門が足を高く上げて、投げる。
インコースのストレート
1ストライク
その後、2ボール1ストライクになり、
4球目カーブをレフト前にヒットにされて
ノーアウト満塁となった。
「なんで、打たれるんだろう。」成海
「荒れてたのは先頭バッターだけだったのにね」伊藤が言う。
「正門は、立ち上がりいつも抑えるけどな」
「何か球種が狙われているとか」
「ストレートじゃなくて、変化球にしぼっているんじゃない」
「ああ、たしかに正門のストレートって差し込まれるもんな」
4番バッター、毛利 ピッチャー
1ボール2ストライクになって、
4球目、高めのストレートを差し込まれてショートフライに倒れた。
1アウト満塁の状況は変わらない。
5番バッター 新藤
要注意人物であり、打率がチームで一番高い。
右バッターボックスに立つ。
初球インコースのシュートを打って、打球は左中間を破った。
2塁ランナーはホームまで帰って、
打った新藤は、2塁ベースに到達した。
タイムリー2ベースヒットとなった。
「やばい、やばい。序盤に2点いれられたよ」が言う。
「うん、やばいね。」伊藤が言った。
キャッチャーの平井がすかさず、タイムをとった。
「変化球を狙い打たれてるから、ストレートで行こう、」平井が言った。
「でも、僕のストレート荒れるかもよ」正門が言う。
「大丈夫、ちょうどいい具合になるから」
「わかった」
キャッチャーの平井は戻っていった。
1アウト、2,3塁で
5番 藤井 サード
僕は、通常の守備のサインを出した。
前進守備をして、2点とられるよりは、
アウトで1点とられたほうがいい。
まだ、序盤だし、うちの打線なら取り返せると思って。
藤井が左バッターボックスに入る。
1球目、アウトコースのストレートを投げた。
逆球だがストライク判定。
2球目、ストレートを高めに投げた。
藤井はファウルで粘る。
左対左の対決。
3球目、大きくストレートが外に外れてボール。
4球目、ほぼど真ん中の伸びるストレートを
藤井は空振り三振した。
「これで、この回抑えられるかもね」成海が言う。
「やっぱ、正門は、ストレートだよ。あの伸びるボール」伊藤が言う。
「乱調するかもしれないけど」成海が言う。
これで、2アウト2,3塁。
6番、佐々木 ショート
1球目、逆球になったが1ストライク。
それから、コントロールが乱れて2ボール1ストライク。
4球目、高めのストレートをセンターにはじき返された。
3塁ランナーはホームに帰って、
2塁ランナーもホームに向かう。
センターの天間は、ゴロがるボールを取って、
強肩の方でバックホームをする。
まっすぐ、捕手に向かってボールがいき。
捕手がランナーをタッチしてアウト。
天間の肩が光った。
3アウトチェンジ。
この回、相手の高校に3点を取られた。
「この回点を入れるぞ」僕は言う。
「何点入れるんですか」深谷は言った。
「まずは、1点ずつでいい。焦るなよ」僕は言う。
「蓮村が出てくれれば、1点は入れられますよ」深谷が言う。
1番、蓮村 ライト
相手ピッチャーは宮地。
右投げの130km台のストレート
事前情報では、カーブにシュート スプリット スライダーを持っている。
蓮村は左打席に入る。
1球目、宮地が投げた。
インコースのストレート。
蓮村は動かずボール。
2球目、アウトコースにシュートを投げた。
蓮村は、3塁方向にセーフティーバントをした。
うまく、3塁間の頃がしたボールに、ピッチャーは振れずに
ボールがきれるのを待つが線をきれずに、フェアになる。
ノーアウトランナー1塁となった。
「よっしゃ、蓮村が出た」深谷が言う。
「ここは、盗塁してもらいたいね」平井が言う。
「2番バッターは赤城でしょ。監督どうするのだろう」
「ここは、盗塁してから、バントで1アウト3塁がいいんじゃない。」
「うん、確かに理想だ。」
「蓮村はバントうまいね」
「だな」
2番バッター、赤城。
ピッチャーは牽制球を投げて、1塁ランナーを警戒する。
監督の僕のサインは待てを指示した。
振るな、何もするなという指示だ。
1球目、大きく外角に外して、盗塁を警戒した投球をする。
2球目も高めに外して盗塁を警戒する。
「ここまで、警戒してくれるとフォアボールあるんじゃないか」深谷が言う。
「次は、ストライク入れるだろうから、走る指示出すんじゃない」平井が言う。
僕のサインは、盗塁。
3球目、投手が足を上げ瞬間に蓮村が走る。
ピッチャーが投げた球はスプリットで
ワンバウンドして、キャッチャーが上手に取って2塁に投げるが
セーフ。
ノーアウトランナー2塁となった。
「ここで、スプリットか」深谷が言う。
「まあ、僕なら、ストレートをアウトコースに投げさせたけど、」平井が言う。
「じゃあ、ここはバントか」
「たぶんね」
僕は、ヒッティングのサインをだした。
赤城はつばを触って了解する。
3ボール0ストライクの4球目
高めの甘く入ったストレートをセンターが返しにした。
2塁ランナーの蓮村は打球を打った瞬間、ライナーだったが、スタートを切っていた。
センターが転がるボールを取った時には、蓮村は3塁ベースを回って
いた。
センターがバックホームするが余裕のセーフとなった。
これで、ノーアウトランナー1塁
1点が入った。
「1点入ったぞ」富永が言う。
「おーこれで楽になった」萩島が言った。
「つぎ、深谷だろ。もう1点取れるんじゃないか」
「うん、いけるいける」
ノーアウトランナー1塁で
3番 深谷 サード
「スプリットだけは振るな」僕が言った。
「振らなければ、ボールになるということですか」深谷が言った。
「そうだ」
「わかっていても、振っちゃいそうだな」深谷が言った。
深谷が右バッターボックスに立つ。
1球目、スプリットを投げた。
ワンバウンドしてボールになった。
その後、2ボール2ストライクで
追い込まれて
5球目、スプリットを投げてきた。
深谷は反応しそうになるが、直前でバットを止めて
ボールとなる。
「よく見た」チームメイトから言われる。
6球目、スライダー、アウトコース低めを流しうちして
ライト前ヒットとなった。
「深谷先輩また打ったよ」富永が言う。
「うちのクリーンナップは怖いからな。」萩島が言う。
「池永でホームラン打ってくれたらいいんだけど」
「うーん、空振り三振しそうだな」
「そしたら、天間がヒットを打って、1点がいいんじゃないか」
「そうだな、ゲッツー以外だったらなんでもいい。」
1対3の追いかける場面
ノーアウトランナー1,2塁で
4番、池永。
でかい体である。左バッターボックスに立った。
ピッチャーが1球目ストレートを投げた。
インコースに決まって1ストライク。
1ボール2ストライクで追い込まれた。
4球目、スライダーを空振り三振して
アウトとなった。
1アウト1,2塁
打席は、天間。
「池永空振り三振してたね」富永が言う。
「天間は、戦術的な行動できないからな」萩島が言う。
「ヒットは打つんだけどね」
「そうなんだよね、監督がサインだしても見てないし」
僕はサインを出す。打っていけと
しかし、天間は見る素振りもせず、左打席に入った。
スライダーで2ストライクと追い込まれて、
3球目のカーブを引っ張って1,2塁間を抜けてヒットとなった。
足も早い赤城は、ホームに向かいそうになるが、
3塁コーチがとめて、1アウト満塁になった。
外野前進守備をしかれていたので、
ホームにいったらアウトだった。
「天間がヒット打った」富永が言った。
「さすがだな」萩島が言う。
「次、正門か」
「長打あるかもね」
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