第42話◇小雪と決着デート◇
◇◇◇
日曜日。
前の日には
エロ同人スキルを駆使した4Pの快楽は素晴らしいものだった。
彼女達それぞれに魅力があり、心の奥底に潜んだ性癖を引き出して快楽に染めるというのは大きな興奮を呼んだ。
「それじゃあ行ってくる。
「ふにゃぁ♡ いってらっしゃいりょうくーん♡」
「
「おう、任せておけ」
「
「ああ、みんな仲良くエッチしような」
一晩中抱き潰した3人にいってらっしゃいのキスをもらい、
◇◇◇
生まれつき体が弱く、学園生になるまで入退院を繰り返していた影響で体の成長が遅い。
それ故に体力がないので、あまり多くの時間を外に連れ回すとトラブルが起きるだろう。
だがやりようはある。
どうやら霧島亮二はそれなりに金は持っているらしい。
母親からもらった金は使わず、自分で捕まえた女に紐状態だった。
その辺の人間関係の清算は既に済んでいるが、女からもらった金を随分と貯め込んでいたらしい。
「さて、
やがて開いた扉の向こうから、ファンシーで可愛らしいお人形が魂を宿したかのようなお洒落をした
「おおっ。
「えへへ、亮二お兄ちゃん、こういうの、嫌いじゃない?」
「
ニコニコ笑顔の
まさしくそんな顔をしている彼女を見ていると、自分のやってきた事が正解であると確信できる。
「よかった……
「俺もだよ。さあ、行こうか」
モジモジする
「お兄ちゃんの手、大っきくて温かい」
「体デカいからな。怖くないか?」
「うん、亮二お兄ちゃんなら怖くない」
スキルの力恐るべしだな。知り合って間もない大男にここまで心を許してしまうとは。
さて、楽しい楽しいデートの始まりだ。
◇◇◇
「
「ずっと体が弱かったんだっけ」
「うん……」
「そうか。いっぱい頑張ったんだな。偉いぞ
髪型を崩さないように柔らかく頭を撫で撫でしてやる。撫で撫では好きな人からされることで最高のご褒美となるが、
「♡ お兄ちゃん、
「頑張ってるからな」
「亮二お兄ちゃん」
「うん?」
「
「いいとも」
家から出かけてからずっと握り絞めている手をにぎにぎと揉んでやると、両手で包んで頬ずりしはじめた。
こんな可愛い表情と仕草はゲーム内でも見たことがない。
内容的には秋頃に起こるデートイベントの流れに似ているが、これはそれ以上に笑顔が満面だ。
さて、まずは公園の散策から始めて2人の時間を楽しむ。
ゲーム内イベントでも
「
「ふぁ♡ パフェ♡ いちごぱふぇ♡」
そして彼女の大好物であるイチゴパフェはデートイベントの重要項目の一つだ。
主人公が偶発的に
公園から少し外れた所にあるオープンカフェで食べるイチゴパフェが絶品であるというのは全てのヒロインで共通のデートイベントなのだ。
特に
ゲームでは視覚的に好感度の上下を確認することはできないが、世の中には分析が大好きな人っていうのが一定数おり、どのイベントでどのくらい好感度が上がっているのか細かく検証している動画投稿者がいる。
それによると
「お兄ちゃん、
「ああ。リサーチはデートの基本だからな」
「嬉しい♪
「よし、それじゃ頼むか」
定員に注文をしようとカウンターに立つと、その視線が特大パフェに注がれている。
「大っきいのが食べたいのか?」
「う、ううん。
「そうか。まあ食べきれなかったら俺が食べるから、特大パフェ頼んでみるか?」
「いいの⁉」
アニメだったら目の中にハートマークが浮かんでいるだろうな、この喜び様は。
嬉しそうにぴょんぴょん跳ねる
着席して待つこと十数分。やってきたのは抱えるほどの分厚くてデカいグラスに盛られたイチゴパフェだ。
「すごーーい♪ 大っきいパフェ~♡ すごいすご~い♪」
この喜び方を見るだけでデートに来た甲斐があった。
楽しくなってきたぞ。
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