第24話◇舞佳を完全攻略せよ◇
気になるのは俺が
彼女には【複数の女を愛することが男の甲斐性】という価値観を植え付けてある。
だが俺が
にも関わらず確信犯で
それを示すように、先ほどから【褒めて褒めて】という心の波動をバシバシこちらに向けながら、素知らぬ顔で
恐ろしいことだ。こいつが味方で本当に良かったと思える。
とりあえず
表情こそ変えていないのに、
これは帰ったらご褒美をあげないと拗ねてしまうかもしれないな。
「ひえー。本当に凄いゴミ屋敷状態ですねぇ」
先に片付けをしてしまおう。エッチは明日にでもお礼に食事とか適当な理由を付けて呼び出せば良い。
「さーて、張り切って片付けるぞーっ」
「なんだか
「だって幼馴染みの家がゴミ屋敷じゃ気楽に遊びに来れないじゃん」
誰よりも張り切っているのは
そのおかげもあってかテキパキと動いて指示を出してくれる。
そうして時間はあっという間に過ぎていき、二時間もしないうちに片付け終わってしまったのであった。
◇◇◇
「凄いな。これが俺の家だとは信じられねぇ」
「何言ってるのよ。昔はこのくらい綺麗だったじゃない」
「うんにゃ、昔より綺麗だ。二人のおかげだ。ありがとな」
「お役に立てて良かったです」
「よーし、そんじゃあ汚れちゃったし、お風呂入ろっか。っと言っても、男の人の家でお風呂は流石に抵抗あるよね」
「あはは、そうですね。流石にちょっと恥ずかしいです」
「私の家がこの近所だから、今から入りに行こうよ。ついでに着替えも貸してあげる。その後で夕食作るから」
「え、でもいいんですか? お邪魔ですし、日を改めてでも」
「いいのいいの。ね、亮君」
「ああ。俺は構わない。是非食っていってくれ」
「それじゃあ、お言葉に甘えて……」
色々と強引に押し進めていく
これはもう
俺は2人を見送り、家に入ってから
――『タイミングを見て
簡単にこれだけだ。すると直ぐに返事が返ってくる。
――『了解☆』
やはりだ。
言葉での確認は必要なさそうなほどだ。
やがてしばらくの後、俺が簡単にシャワーを浴びて時間を潰していると、風呂でさっぱりとした2人が家に戻ってきた。
「お? どうしたその格好」
「せっかくだから私のお気に入りの服着せてみたの。どうかな」
白のブラウスに薄いピンクのミニスカート。
プリーツになっていて
「うん、凄く可愛いな。宮坂のイメージに合ってる」
「そ、そうですか?
「よく似合ってるぞ。自信を持っていいと思う。素材が極上だからな」
髪色がライトグリーンの影響か明るい色のコーデが非常にマッチしている。
ゲームの世界ならではの光景だな。
「とりあえず入れよ。お茶煎れる」
「お、お邪魔します」
「あ、じゃあ私がお茶煎れるねー」
「場所分かるのか?」
「というか、この家お茶とかないじゃん。私が持ってきたから」
「そうか。すまんな」
「いえいえー。幼馴染みですからー」
「
「うん、まぁね♡ それより、
「へ? ま、
「そうそう。少年との恋は実りそうなの?」
「あう……
「ライバル、というと、あれか? 彼の周りにいる」
「はい。
確かゲーム内において、
これから一年かけてじっくりと好感度をアップさせ、クリスマスイベントを経て気持ちの変化を自覚していく筈だ。
ちなみに攻略のしやすさをランク分けすると……。
easy
normal
hard
という感じになる。これはちょっと好みや条件による所もあるだろうが、俺の体感でも大体こんな感じだった。
主人公が仮に
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