11 社畜の鏡 彼の初配信はカオスです(改稿済)

『前回の振り返り』


レナちゃん登場!やったね!そして何やら面白いことの予感!以上!

それでは本編へどうぞ。


────


『社畜の鏡 彼の初配信はカオスです』


 はい,絶賛筋肉痛の麗目隆です。

俺が今何をしてるかって?

ハハ!

ソンナノカンタンサ!

これを見てくれ!


「ねぇー麗目さーん!キアラにダンジョンの壊し方教えてくださいよー。」


…。


「ちょ,ちょっとキアラちゃん?麗目さんも困ってるからね?で,でもちょっと気になる…。」


…。


2期生の2人に絶賛絡まれ中です。

いや,ダンジョンの壊し方の秘訣なんてないでしょ!?

俺普通に殴っただけだよ!?

俺の方がなんで壊れたかについて聞きたいよ!

あ,もしかすると経年劣化とか?

絶対そうじゃん。

てか2人とも距離が近すぎる!

ちょっと離れてくれないと柔らかな爆弾が当たる!

てか当たってる!

当たってるから!


「ちょ!2人ともまずいっスよ!麗目さんの顔がこの世の終わりみたいになってるっス!あと,私には無い物を押し付けるのはやめてもらっていいっスか!?」


そう言って2人を宥めてくれるこの子は俺のマイエンジェルこと『大伴おおともレナ』だ。

とにかく可愛い。

俺の愛しのエンジェルであり癒しだ。

さっきから2人を止めようと必死になっている。

めっちゃ優しい。

胸が小さいことを気にしてるけどね…。

しょうがないよ。

だってあの2人爆弾が爆弾してるから。

そんなとこも可愛いだろー?

まぁ,さっき会ったばっかりなんですけどね…。


「ねーねー麗目さーん。教えてくださいよー。」


「サインください!サインください!サインください!」


アッ…。


「ちょ,ちょっと!?麗目さん気絶したっスよ!?」


頭痛が痛い…。



 はい,どうも…。

復活した麗目隆くんです…。

あの後,少々グダりながらも挨拶を終えることができました。

予定以上に時間を使っちゃったんだけどねw

ということで俺は今,家に帰って配信の準備をしています。

ちなみに現在時刻は14時。

配信開始まであと15分である。

何しよっかなぁ。

うーん。

あ!

そうや!

配信前に少しだけ千早と話そうと思い電話をかける。


『もしもし早野です。どうされましたか?』


「いやー,ちょっと話したくなったんで。無性に恋しくなるってやつっすか?」


『ッッ!へ,変なこと言わないでくださいよ。心臓に悪い。』


「ごめんごめんw」


『そろそろ配信ですね。意外と緊張してますか?』


「いやー。めっちゃ緊張してるわ。みんな凄いよね。これを平然とやってるんだよ?」


『まぁそういうのは人それぞれな気もしますけどね。あの人たちは良くも悪くもプロなんで。』


「それもそっか。千早は普段緊張した時とかどうしてる?」


『うーん。緊張した時ですか。あ,動物の動画を見て癒されてます。』


「うぉ。可愛いな。」


『はぁ。結局のところ前を向いとけば良いんですよ。それで成功した人たちを私は何人も見てきていますので。』


なるほどね。

前を向くか…。


「そっか。ありがと。」


『いえいえ。お力になれたのであれば。』


俺は電話を切る。

気づけば配信開始まで残り3分となっていた。

俺は台本にある通り待機画面を映す。


前を向く…。


『自分のやりたいようにやってみるか。』


 そして俺は,『ウラ』になる。


────


【初配信】きみたち〜。初配信だぞ〜。

『ウラチャンネル』

120000人が視聴中


コメント

【くるぞー!】

【ウラちゃんはツインテおにゃのこに限るだろぉぉぉぉ!!】

【何言ってんだこの人w】

【楽しみ楽しみ。】

【お!来た!】


「コンウラー。restart1945期生のウラダゾー⭐︎ミンナヨロシクネー⭐︎」


俺は!


コメント

【は?】

【は?】

【え?】

【え,男?】

【1945てw唐突な下ネタやめいw】

【なんか知らんけど扉が開いた気がした。】

【↑何言ってんの?】


「あれ?みんなどうしたのー?頭大丈夫ー?」


ストレス発散をする!


コメント

【うん,特大ブーメラン乙w】

【これ新人!?restartどうした!?】

【ついに狂ったか…。】

【いや,よく見たら元から狂ってたぞ。】

【言うな…。(泣)】


「まぁ冗談はさておき自己紹介してくぞー。」


やっぱり素の自分を曝け出すのって気持ちいいね!

最高にキマるわ!

まぁ俺お酒飲めないんですけどね。

てか飲んだことねぇや。


コメント

【急に声低くするなよw】

【やべっw飲んでたお酒吹いちまったw】

【こりゃまた化け物が来た予感w】

【運営がちゃんと運営してるw】

【草w】


「はいはーい。名前はウラ。身長はりんご4億個分。特技は寝ること。よろしくー。」


コメント

【よろしくー。】

【うん。なんかもう驚かないや。】

【ごめん,何言ってるの?この人。】

【え?俺たちに聞いてわかると思うか?】

【無理やな。】


「それじゃあ配信終わるねー。おつウラー。」


コメント

【えぇ。】

【えぇ。】

【えぇ。】

【ちょwまていw】

【怖いてw】


「てのは冗談で,普通に質問に答えていきまーす。」


コメント

【おぉ。やっとまともに…。】

【今のは…。フェイントか!?】

【お母さん感激!】

【何者?w】

【趣味はなんですか!】


「趣味?うーん。社畜に趣味に勤しむことのできる時間があると思う?」


コメント

【あっ(察)】

【社畜…。】

【俺の古傷が痛む…!】

【お前はヒキニートだろ。】

【な,なぜ分かった!?】

【フッ】

【コメ欄でコントしないでもろてw】

【restartのライバーとしてデビューするの?それともマネージャー?】


「あー。どうなんだろう。多分ライバーとしてデビューする事になるのかな?覚えてねぇや。」


コメント

【それぐらいはちゃんと覚えとけよw】

【ライバー?狂人の間違いでは?】

【草w】

【こいつ,常に俺たちの真上を歩く男だw】

【というかrestartにいるってことはウラは探索者なの?】


「おう。一応SSランク…。まぁつい最近色々とあって…。なったばっかだけどね…。」


コメント

【は!?】

【は!?】

【えぐ!】

【バカと天才は紙一重ってことか…。】


「え,俺今バカにされた?」


コメント

【気づいたか。】

【ウラ…(哀)】

【ほら,胸貸してやるよ。】

【草生えるw】

【リスナーの結託力w】


「お前らひどい!」


コメント

【人のこと言えないだろw】

【誰だよ初配信開始数分で終わろうとしたやつw】

【誰だよしれっと身長20000kmって言ったやつw】

【誰だよ開幕早々下ネタ言ったやつw】

【謎構文できてるw】


「お前ら変な構文作ってんじゃねぇよ!w」


コメント

【ウラのせいだからね?】

【確かにw】

【元はと言えばウラのせいだな】

【責任取れよw】

【責任…。ポッ//】

【!?】


「はいはい。わかったわかった。」


とりあえず…。


「誰だよこんな穏やかな初配信じゃなくしたやつ!」


コメント

【お前だよ!】

【お前だよ!】

【お前だよ!】

【お前だよ!】

【restart公式/お前だよ!】


ちょっと運営さん?

君だけは言っちゃいけないよね?

少しお話ししようか…。


「リスナーのみんながひどい。えーんえーん(棒)」


コメント

【キッツ】

【キッツ】

【キッツ】

【キッツ】

【restart公式/キッツ】


「またお前か!」


穏やかという言葉を知らない俺の初配信はまだまだ続く…。


────


どうも,作者のぞーすいです。

いやぁ,十一話どうでしたか?

私としては配信ってこんなに描くの難しいんだと痛感したところです。

それよりも皆さん,ウラの配信中でコメントした『restart公式』のコメントは誰が打ってるんでしょうね…。

同時刻,STEP UP株式会社の社内では緑色の頭がパソコンに向かっていたのだとか…。


もし面白ければ⭐︎や♡,コメントよろしくお願いします。

また,話が進む中で分からない点などがあれば,気軽にコメント,または近況ノートの質問箱の方にコメントしていただいて構いません。

これからも頑張りますので応援よろしくお願いします。

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