6 社畜の鏡 彼は一級フラグ建築士です(改稿済)
『前回の振り返り』
チッ!天然の誑しめ!でも千早が可愛かったのでOKです!以上!
それでは本編へどうぞ。
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『社畜の鏡 彼は一級フラグ建築士です』
【入社2日目】
はい,どうも。
昨晩ぐっすりと眠ることのできた麗目隆です。
今,走って会社に向かっています。
なんで車を使わないのかって?
そんなの決まってるじゃん。
免許取るのめんどくさいからだよ!
『今日も元気に社畜生活頑張っていこー!』
会社に入るとまず,千早が社長室に案内をしてくれた。
今日は他の社員さん達との顔合わせや,仕事についての説明があるらしい。
恥ずかしながら俺はまだ,この会社についてバカな社長と美人で仕事のできる秘書さんがいることしかほとんど知らない。
いや。
これに関しては俺悪くないよね!?
完全に社長のせいだよね!?
しばらく社長室で待っていると社長が早野さんに引きずられながらきた。
引きずられるて…。
なんか早野さんはいつものことのようにしてるし…。
なに?
今の時代社長を引きずるのが流行ってるのかな?
「ん?あー,麗目か。おはよう。今日も一日がんばろうなー。」
相変わらず朝は弱いのかとても眠そうだ。
声がふにゃふにゃだ。
でもキツくはない。
どちらかというと無気力さを感じる方だ。
だが,この人のすごいところは眠そうにしていながらも隙がないところだ。
纏っている魔力は一定で,他を寄せ付けないほどの威圧感が全身から発せられていますね。
流石人格者。
そういえば言い忘れてたんだけどさ。
俺,魔力を視認できるようになったよ。
すごいだろー。って自慢したいとこですが周りはみんなできてるらしいので自慢できません。
悲しいね。
「すいません。社長はいつもこんな感じなので。」
早野さんが申し訳なさそうに言う。
表情には疲弊の色が見える。
おそらく徹夜でもしたのだろう。
だが,この人はこの人でまた違うオーラを持っている。
なんというか,圧倒的なまでの『美』のオーラを放ってますね。
すごーい。
「全然大丈夫ですよ。では,今日の仕事内容を教えていただけると…。」
昨日,車の中で早野さんから言われたのだが,俺は他の人と仕事内容が違うらしい。
え,俺普通に社員だよね?と疑問に思ったので早野さんに聞いてみたところ,俺は『restart』?の総括マネージャーを担当するらしい。
入社2日目でもう総括マネージャーですか…。
では,知らない人のために『STEP UP株式会社』がどういうことを行なっているのか簡単に説明しましょう!
そもそも『STEP UP株式会社』って,Vtuberグループである『restart』をメインに活動している会社なんですよね。
俺はあんまり興味がなかったんですけど,意外と人気があるらしいです。
朝,切り抜きを見てみたんだけど結構(だいぶ)やばい人ばっかで少し不安ですね。
でも所属しているライバーは100名以上に上っていて,ダンジョン攻略などもちょくちょくやっているらしい。
これ俺も連れて行かれたりしないよね?
「今日の麗目さんの仕事は,午前中が『ライバーとの挨拶』と『ダンジョン攻略の手伝い』,午後から『配信機材の輸送の手伝い』です。これからは事前に私の方から社員メールでお伝えしますね。」
「わかりました。何から何までありがとうございます。」
そう言って仕事内容の確認を済ませると早速,俺と早野さんは『ライバーとの挨拶』に向かうこととなった。
不安しかないけど…。
◇
はい。
現在ライバーの方々との挨拶に向かっている麗目隆です。
ライバーの方々の部屋は本社の隣,『restart社』と言うところにあるらしい。
入る時も思ったがめちゃくちゃ警備が厳重だ。
入り口には警備員が2人立っていましたね…。
おそらく相当人気があるから故のものなのだろう。
ちなみにrestart社は60階建てで,下から順に『ミーティングルーム』,『共同収録ルーム』,『シェアルーム』,『個別収録ルーム』,『ライバールーム』,『取締役室』,『その他』というふうに分かれているらしい。
俺たちが向かったのはミーティングルームですね。
早野さんが軽くノックをして開けると,そこには4名の女性がいました。
てか部屋めっちゃ広い。
「お!ちはやっちー!久しぶりじゃーん!」
そう言って1人の女性が早野さんに抱きつく。
全国の百合劇愛兼百合推進家達が見れば発狂しそうなほど絵面がいい。
こりゃ絵が描けますね。
早野さんはそれを軽く宥めながら俺を紹介した。
ふむふむ。
手つきからして手慣れていますね。
「こちらが訳あって昨日からうちに入ることになった麗目隆くんね。今日からあなた達『restart』のマネージャーよ。」
ん?
『え,嘘でしょ。』
と言う暇もなく,彼女達が挨拶をしてくる。
「よろしくね!うらっち!私は3期生の
そう言って最初に挨拶してきたのは黒髪を胸の辺りまで伸ばしたどこか軽快さを感じる人だった。
身長は俺より1回り小さく,スポーツ少女といった感じの見た目だ。
うん。
別嬪さんだ。
「こんにちは。うちのキララがごめんなさい。私は3期生の
次に挨拶してきたのは,黒髪清楚なお嬢様。服装もキララさんみたいな軽装備(色々と見えそう)ではなくしっかりとした重装備(品の良さを漂わせるもの)だ。
所作にも品があって全体的に大人びている女性だ。
そして,うん。
別嬪さんだ。
「こんにちはー!戌山シロです!」
「こんにちは。戌山クロです。よろしくお願いします。」
そう言って挨拶してきたのはケモ耳の生えた可愛らしい中学生?2人だった。
片方の子は黒髪を肩あたりで揃えたかっこかわいい中学生。
もう片方の子は黒髪の子よりも少し小さく,白髪を肩あたりで揃えた可愛らしい中学生。
2人ともよく似ていて髪色まで同じだったら見分けがつかなかったかもしれない。
そしてどちらも,うん。
別嬪さんだ。
「この子達は戌の獣人の
そう言って白雪さんが補足をしてくれる。
さらっと獣人という俺の知らないワードが出てきたが気にしない気にしない。
「麗目さんには今からこの4人のダンジョン攻略の手伝いとして現地に同行してもらいます。他の子に関しては追々顔を合わせるでしょう。」
うん。
展開がはやスギィ!
俺でなきゃ見逃しちゃうね。
はい,ごめんなさい。
ふざけました。
もう二度としません。
展開が早すぎていまいち状況を理解できないがこれだけはわかる。
前の会社での激務よりかは数十段マシだ。
多分。
少しの不安を頭の外に追いやった俺は,快く引き受けることにした。
別に考えることを放棄したわけじゃないからね?
絶対に…。
「それでは皆さん。よろしくお願いします。」
「「よろしくお願いします!」」
俺たちはダンジョンに向けて出発するのだった。
────
ホイホイ,どうも作者のぞーすいです。
第六話!どうだったでしょうか?
私としてはケモ耳×双子とかいう神属性が出てきたので…おっと失敬,鼻血が出てしまいました。
ちなみにシロクロのイメージ元は某魔界乃番犬シスターズさん達です。
まじ良き。
もし面白ければ⭐︎や♡,コメントよろしくお願いします。
また,話が進む中で分からない点などがあれば,気軽にコメント,または近況ノートの質問箱の方にコメントしていただいて構いません。
これからも頑張りますので応援よろしくお願いします。
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