会社はダンジョンに入りますか?
ぞーすい
初めからカオスですか?
第1話 社長は魔物ですか?
この世界は20年前,別次元の並行世界と合併してしまった。
それによって人々にスキルが与えられ,ダンジョンが街中に出現するようになったのだが…。
『なんで俺一人だけでスキルなしでダンジョン攻略とデスクワークと配信をしないといけないんだよ!』
〜〜〜
俺,
ちなみに誕生日は4月1日。並行世界とこの世界が合併した瞬間に俺の母さんが驚いて出産したらしい。
今はサラリーマン(?)として大手企業である『STEP UP株式会社』に勤めている。
そこそこの収入で何不自由のない生活を送っている。
そんな俺の仕事はたったの3つ!
1つ! 国内のダンジョン攻略!
2つ! 会社でのデスクワーク!
3つ! 週2でのダンジョン攻略配信と通常の配信!
この3つだけだ!
はいごめんなさい。めっちゃ大変です。
あの,日記書く暇もないのでとりあえず俺の生活を見といてください。
どんなに大変か分かります。
〜〜〜
今まで平凡な生活を送っていた俺はある日,勤めていた『日進社』の社長室に呼び出されていた。
『よく来てくれたね!麗目くん!』
「えっと,今回はどのようなご用件でしょうか?」
正直嫌な予感しかしない。
いや,予感じゃない。確信です。
社長が俺を呼ぶ時は大体変なことしか押し付けてこない。
アフリカへ2ヶ月の出張をさせられたり,喫茶店のオーナーを任されたり,入社1年目で次期社長候補まで地位を上げられたりと結構はちゃめちゃな人だ。
まぁ人望はあるし,元々は小さな企業が大きくなったのもこの人のおかげだったりする。
何より,俺が通り魔に殺されかけた時に助けてくれた命の恩人でもある。
なんだかんだ言って,いい経験しかなかったからこの人には頭が上がらないんだよな…。
『いやはや,今回はとても大きなことをするぞ!』
「はぁ。それで,何をするんですか?」
もう何を言われても動じない。そう心に決めました。
『『STEP UP株式会社』を知っとるか?』
「まぁ,知らない人はいないですよね。」
『実はそこの会社の社長とワシは幼馴染での,君のことを話したら「是非ともうちに欲しい人材だ!」っていって聞かないのじゃよ。だから今日から君にはこの会社の社長兼,あっち側の部長を頼みたいと思う!』
「はぁ!?」
何いってるんだこの人は!?バカじゃないのか!?
「ちょっと社長!?あなた1回病院で診てもらったらどうですか!?話が突飛しすぎですよ!?てゆうかなんでそんなことを早く言わなかったんですか!?しかもなんで私が社長なんです!?あなたはどうするんですか!?」
『えぇー。ワシもう歳じゃし,そろそろ世界一周のバカンスに行きたいー。』
「アホですか!?あなたまだ50代でしょ!バカンスするなら定年退職してからにしてください。」
『えー。』
もうだめだ。この人何言っても聞かねぇや。
「はぁ。分かりました。社長の分は取り消すとして,『STEP UP株式会社』の方は引き受けますよ。ちょっとあっちの技術に興味もありますしね。」
『ありがとう麗目くん!それじゃあ頑張ってきてくれたまえ!』
「ちなみに何時に行けばいいんですか?」
『11時じゃ!』
【現在時刻10時30分】
「本当にバカじゃないんですか!?もっと早く言ってくださいよ!それじゃあ行ってきます!」
『頑張ってのぉー。』
絶対いつかしばいてやる!
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