会社はダンジョンに入りますか?(完全版)

ぞーすい

この男 只者ではありません

『この男 只者ではありません』


 時は遡ること20年。

この世界は別次元の並行世界と衝突を起こし,合併してしまった。

それは世界へと多大な影響をもたらした。

まず,地球の体積が約2倍になった。

ジャングルや火山などが増えた。

魔物が生まれ,ダンジョンが出現した。

東京の上空にドラゴンが飛んでいたこともある。

それによって生態系にも変化が出た。

そして人間にも影響を与えた。

『獣人』や『亜人』,『天人』など新しく種族という概念が生まれた。

そして人々に『スキル』が与えられた。


『スキル』


今の世界では欠かせないものの1つであり,自分を表す『個性』でもある。

スキルは基本的にスキルを受け取る人間の人格によって決められる。

そんなスキルは世界に新しい『格差』を産んだ。

そして世界ではそれに伴って魔法都市や実力主義国が誕生した。


『1つの星に2つの世界がある。』


それが今の世界だ。


そんな世界の中で今日も変わらず嘆いているものがいた。


『なんで俺一人だけでスキルなしでダンジョン攻略とデスクワークと配信をしないといけないんだよ!』


名を麗目うららめたかし

自称社畜の鏡として毎日を生きている彼は,ある日突然とある会社に入社する。

そこで彼は探索者になる。

最初からSSランクという重りを背負っていながらも,彼は社畜の鏡であろうとした。

『それは無理があるだろ。』と思うだろ?

その通り。

彼は期待を裏切らなかった。

無意識にやらかしていたのだ。

何をやらかしているかは伏せておくがそれはもう酷いものだった。

そのせいで後に,世界に『人間デストロイ』として名を轟かせることになるのを彼はまだ知らない。


 これは1人の最強社畜が,無意識にやらかしていくお話である。

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