第20話 調査隊

4人は馬車に乗り込むと、森の中に入っていった.....

2時間ほど馬車に揺られ、4人は森を抜けると、そこにはザイレムの兵士や調査隊が野営をしているのが見えた。ラシャの能力のおかげだ。

「さて、これからどうしますか〜?」

ラシャが言った

「とりあえず、彼らの目的を確認したいわね。」

ユリアが答えた

「そうだな。」

オリスも同意した

「では〜、2人の力で尋問しましょう〜。」

4人は野営しているザイレムの兵士の元へと近づいていった

オリスたちは野営のテントに入り込む

中には兵士が2人いた

オリスとカリサが兵士の頭を押さえて眠らせる

「これで、大丈夫ですね〜」

ラシャが3人に声をかける

ユリアは兵士の頭に手を当てて、兵士たちに催眠術をかけた

「ザイレムの兵士...」

ユリアは兵士に語りかける

「なぜこの森に来ている?」

兵士の1人が口を開く

「私はザイレムの兵士だ。私はザイレムの兵士だ」

兵士の1人は壊れた人形のように同じ言葉を繰り返す

「目的は何だ? なぜ、巨獣を探しに来た?」

兵士は何も答えなかった

「なぜ、巨獣を探しに来たのか!」

兵士は何も言わなかった

しばらく沈黙が続いた.....

ユリアは次の兵士に手をかざす

「どうして巨獣を探しに来たのか!」

兵士は同じように繰り返す

ユリアはしばらく2人の兵士を見ていたが.....

「ダメだ。」

オリスがユリアに言う

「やっぱり、ダメね。」

「ザイレムの兵士は、尋問を受けないように魔術で何かをされているようね」

ユリアがそう言った。

「そうですか〜 これはちょっと厄介ですね〜。では〜、私も調べてみます〜」

ラシャが兵士たちの前に立つ

ラシャはその場で目を閉じて何かを始めた

しばらくするとラシャが目を開ける

「どうやら、この2人は操られてますね〜」

「操られている?」

カリサが尋ねる

「はい〜、彼らは洗脳された状態です〜。」

ラシャは続けて言う

「ザイレムの魔術師に操られたようです〜」

「そんなことが可能なのか?」

オリスが驚く

「はい〜。 どうやら、この森で何かをしたいみたいですね〜」

「なら、私たちはそれを阻止すればいいのだな。」

カリサがラシャに尋ねる

「はい〜。 ですが〜、どうやってですか?」

「こうなったら、親玉に直接聞こう」

「それは、調査隊の隊長を襲うと言うことですか?」

「そうだ」

「それしかないかもですね〜」

こうして、4人は調査隊長の元へと向かった.....。

4人はザイレムの調査隊長のものと思しきテントに近づくと、中に人影が見える。

「私が行く。」

そう言ってカリサが中に入っていった

少ししてカリサが出てくる。

「いいぞ」

テントの中では調査隊長と思われる男が手足を拘束され、1人座っていた

4人は、隊長に詰め寄っていく

「さて、あなたが何をしているのか教えて欲しいんだけど?」

ユリアが聞く

隊長は一瞬だけ怯んだ表情を見せたが

「私は何も知らん。」

強がるように言い放つ


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