第13話 短剣
オリスがそういうと、ユリアは涙を拭いながら言った
「うん.....私.....今幸せなの.....」
オリスはユリアを抱きしめて慰めた……。
オリスはユリアと一緒に過ごしていたときのことを思い出す。
ユリアは優しくて、可愛くて、きれいで....僕は彼女を愛しているんだ....。
そんな時、扉が勢いよく開けられた
そこにはドルトともう一人、背の低い男がいた。
「さて! これからお前らは処刑だな!」
ドルトがそう言うと、もう一人の男が入ってきた。
男は手にナイフを持っていた。オリスは男にナイフを向けられた。
そのナイフは鋭く輝いていた。
「こいつはな! 最高の武器だ! レディナイの最高傑作『雷鳴』だぞ!」
ドルトが自慢気にナイフを見せびらかした。
「さぁて、こいつでどうやって殺すかねぇ!まずはオリスからだな! おい!」
男がナイフを持ち、オリスに近寄ってきた。
男はオリスにナイフを突き出した。
「ほらよ!」
オリスは一瞬でナイフを奪い取り、男を切りつけた.....。
一瞬、何が起きたのか分からないうちに男は崩れ落ちた。
「な!?バカなっ!」
ドルトが焦り、今度はユリアに向かって近づいていく.....。
オリスはユリアをかばうように立ちはだかった。
「お前は俺に逆らうのか? お前が俺を裏切ったんだぞ!」
ドルトがそう言ってオリスに迫るが.....。
「うるさいよ.....」
オリスは静かにそう言ってナイフを素早く動かした。
ドルトの首から血が吹き出し倒れる。ドルトは倒れたまま動かなくなった....。
ユリアがオリスに寄り添ってくる。
「大丈夫だ...。」
しかし、一対一でこいつらは殺せても他に何人もいる仲間は一度に相手にできな
い。どうするか。
オリスが考えていると、部屋の外から叫び声がしはじめた。
声が近づいてくる。オリスはナイフを構える。
「おっ!無事か?すごいな、これは君がやったのか?」
鎧を着込んだ戦士が数名入ってきた。入り口付近で倒れている2つの死体を見て言う。
「お前達は誰だ!」
オリスが威嚇する。
「いや、待て!敵じゃない。ギルトから依頼された冒険者とこの街の守備兵だ」
戦士達の後ろからラシャが顔を出した。
「ご無事でしたか〜?オリスさん」
「君か....」
ラシャが近づいてきた。
「この方々はギルトの冒険者ですよ〜。」
ラシャがオリスを落ち着かせようとする。
「それで、盗賊達は?」
「はい〜、ほとんど死んだか、捕まえてあります〜」
どうやら盗賊団は全滅したらしい。
その後、2人は拘束を解かれ解放された.....。
2人は宿に帰り、やっと休息を取ることができた。
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