第8話 装備の新調
店には中は様々な武器が並んでいた。
「いらっしゃいませ! ようこそ! 我が武器屋へ!」
店主がにこやかに出迎えた
「 今日は何をお探しですか?」
「そうね...。あなたの得意な武器は?」
ユリアがオリスに聞く。オリスは店主に言う。
「短剣を見せてくれないか?」
「短剣ですね.....ちょっとお待ちを!」
そういって店主が短剣を見せてくれた。
オリスはそれらを手にとって確かめる。
「どれがいいかしら?」
ユリアが聞く。
「どれもよく切れますか?」
「はい! こちらの剣はすべて名刀です!名工レディナイの代物ですよ」
「レディナイ?知らないわ。有名な人なの?」
「もちろんです! オーティリアで名工と呼ばれる者の中で最も優れた職人です! 彼の武器ならば、どんな魔獣をも一撃で屠ることができます。」
「そう……。オリス、どの短剣にする? 値段も高くないし」
「そうだな...。じゃあこの二つをしてないか」
握りを確かめていたオリスはそう言って2つの剣を指差した。
「お目が高い.....。さすが冒険者の方ですね.....」
そういって店主は2本の短剣をオリスに渡した。
「あとは、防具を見直しましょう」
ユリアはそう言って店主から防具を見せてもらっていた。
「オリス、こっちに来てこれなんかどう?」
ユリアが見せてくれたのは、黒い革の服だった。
「うん。悪くない。」
「はい.....これでお会計になります!」
オリスがユリアの選んだ服を受け取り、支払いを終えた。
二人は店を後にした
「そういえば、お金は大丈夫なの?」
オリスにユリアは聞いた。
「ああ.....。盗賊団の蓄えはあったからね.....」
オリスはそういうと自分の胸ポケットの中に手を入れた。
「それなら良かったわ...。」
二人は武器屋を出ると再び町を見回った
その後、宿を探しに行くことにした
「そういえば、オリスはどこが気に入ったかしら?」
「いや.....。どこでもいいが.....」
「あら.... そう.....。それじゃ、私が選んでいいかしら.....」
そういうとユリアは歩き始めた
オリスはそのあとについていく
ユリアはしばらく歩くととある宿屋を見つけた
「ここならいいわ...。」
ユリアはそういうと、オリスを手招きした
宿屋は木造の古びた建物だった
二人は中に入る。宿屋の中に入ると、一人の少女がカウンターに座っていた
「いらっしゃいませ.... 今日は何泊します?」
「三日ほど.....」
「えっと.... はい..... かしこまりました..... それでは.... こちらの手続きをお願いします.....」
少女がそういうとカウンターの上に紙を2枚置いた。その上に銅貨10枚を置いてユリアは手続きを始める。
ユリアが手続きを終えると、少女が言った
「お部屋に案内します.....」
そういうと少女は一つの部屋の扉を開けてくれた
二人は部屋の中に入る
「それでは..... 何かあれば呼んでくださいね....」
そういうと少女は扉を閉めて去っていった
二人は荷物を降ろして部屋の中を見た
「まあ... 悪くないわ.....」
部屋の中は質素だが綺麗だった
オリスは窓を開けて外を見る
「きれいな夕焼けだ.....」
「そうね....」
窓から見える空はオレンジ色に染まっていた
二人は窓辺に座り、夕陽を眺めていた。
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