第23話 靴下を脱がしながらどさくさに紛れて見ていいよ



 寧々はE組での自分の立ち位置を話してくれた。


「お姉ちゃんがたまに遊びにきてくれるし、教室の後ろで漫画読んでるから今のところ目をつけられたりはしてないですね」

「近づかなければ絡まれる可能性も低いからね。まあ相談事ならいつでも乗るから気軽に話しかけてくれていいぞ!」

「隼人くん優しすぎ!」

「うーん、なんか心配になっちゃって」


 寧々ちゃんはどこか危なっかしいというか、放っておけないというか、妹オーラ全開なんだよな。


 お姉ちゃんの奈々はこう見えて頼りになる一面もあるから、特段心配する必要もなさそうだけどね。


「俺は別クラスに用事があるから先戻ってるぜ」

「ウチも寧々と先戻ってるわ〜」

「はいよ〜また後で〜」

「また後でね〜♪」


 食事を終えた雅也と霞田姉妹は、一足先に教室へと戻った。


「玲奈は初対面なんだよな?」

「うん、さっき初めて会った。奈々ちゃんから話は聞いてたけど、ほんとに静かな感じの子だね」

「あのタイプの子はターゲットにされやすいから、ちょっと怖いよな」

「私もそうだったけど、変な因縁付けられないといいよね」


 天童の嫉妬心というか単なる逆恨みから始まった事件だったから、やっぱ心配ではある。


 友達が欲しかったって言ってたし、気にかけといてあげようかな。


「俺たちもそろそろ……」

「あっ、隼人くんちょっと待って」

「どうした?」

「これってキーホルダーかな。寧々ちゃんの座ってた場所に落ちてた」

「可愛い猫のキャラクターだな。後で奈々に渡して届けてもらおう」


 キーホルダーをポケットに仕舞い込み、俺たち二人も教室へと戻った。



 ◆



【放課後】


 それにしても玲奈って凄い女だ。


 今日一日ノーパンで過ごしているというのに何食わぬ顔で学校生活を送り、平然と振る舞っているのだからな……さすがは変態を極めし女である。


(けど結局スカートの中身は見れなかったなぁ)


 放課後のお楽しみって言ってたから期待してたけど、もう帰る準備してるっぽいし、残念残念。


(さてと、今日も授業頑張ったから帰ろ)


 内心落ち込みながら帰ろうとした矢先、ポンポンと肩を叩かれた。


「帰る前に隼人くんに協力してほしいことがあるんだけどいい?」

「オッケ〜、何でも俺が協力してあげるぞ〜」

「じゃあ遠慮なく♪」

「それで何を協力してほしいんだ?」

「実はね、さっきの体育の授業で汗かいちゃったから、靴下履き替えたいんだけど手伝ってもらってもいいかな?」


 えーっと、靴下を履き替えるのに手伝いって必要だったっけ? 


 …………思考中。




 いや待てよ、思い出せ俺。


 ……確か、この靴下脱がせて履かせてシチュエーションは、エロゲとか小説で見たことがあるし、何ならよくある展開だよな……そんで『パンツ見えちゃってるよ?!』とかいうありふれたシーンだ。


 でもパンツは見れないよ?


 だってパンツ履いてないから、この人。


 そしてクラスメートは徐々に帰宅していき、周りには誰もいなくなって無人の状態となる教室、つまりは二人っきりの放課後の再来である。


 俺は目の前で怪しげな笑みを浮かべている玲奈に問うてみた。


「手伝うって具体的に何すればいい?」

「手が届かないから私の靴下を脱がせてもらいたいんだけど、お願いできるかな」

「なるほど、そのくらいなら簡単だな」

「やった♪」


 そう言うと玲奈は椅子に座り、おもむろに片脚を伸ばし始めて、つま先をピーんと突き立てている。


 女王のような立ち振る舞いで、早く脱がせてと言わんばかりに足の指を動かして誘ってくるのだから、脱がして差し上げるしかない、ほぼ強制である。


 俺は今立っている状態だ。

 股間も勃っている状態だ。


 ゆっくりと腰を下ろして床に膝を突き、玲奈を見上げる体勢まで体を落とす。


 目の前には極わずかに汗で濡れた靴下があり、更にその先には脹脛ふくらはぎやら太ももがあって、更に更にその先はまだ暗闇に包まれている。


「うっーん、うーん……やっぱ体硬くて手が届かないよ」

「仕方ない、脱がせてあげるからちゃんと掴まっててね」


(てか、全然汗かいてなくね?! めっちゃ綺麗じゃん!)


 そして玲奈の靴下に手をかけて下ろそうとしたのだが、なんか引っかかって上手く脱がせることができない!


 違う、引っかかっているのではない、意図的に指を曲げて脱げないように仕組んでいるのだ!


 俺は靴下に注目しつつ、スカートの中をチラチラと物色するが、脚を閉じていてスカートで隠れているため暗闇状態が継続している……くそっ、あとちょっとなのに!


 スカートでしっかりと隠れているため中身を見ることはできないが、この見えそうで見えない感じに興奮している俺がいた。


 玲奈は冷静さを失いつつある俺を見るなり、ワザとらしく問いかける。


「靴下脱がせるだけなのにどうしてそんなにお顔が真っ赤なの?」

「俺の顔は生まれ付きこんな顔なんだぞ!」

「もしかして……なんか期待しちゃってたりする感じかな?」

「ち、ち、違うって、ただ脱がそうとしてるだけだから!!」


 素直に見たいとは言えずに何故か強がってしまう俺だったが、なんとか無事に靴下を取っ払うことに成功した。


「ふぅ〜やっと靴下取れたな」

「ありがと、メッチャ助かりました!」

「居残ってると先生に怒られるから帰るぞー」


 可愛い奴め、玲奈も実はめちゃくちゃ恥ずかしくって、さすがに臆しちゃったんだろうな。


 そりゃそうだよ、付き合ってもいない異性に陰部見られて喜ぶ人なんていないって!


 だがしかし、その考えは甘かった。


「まだ片方残ってるよ?」

「あっ、確かに」


 まだ反対の靴下脱がしてやってないじゃん。


 一つ脱がしてやり切った感出してたけど、まあちゃちゃっと終わらせて帰ろっか。


 再び靴下を脱がして差し上げる俺。


 先ほどと同様に靴下に手をかけて目線を前に移動させた瞬間……。



———————————玲奈がボソッと囁いた。





















(————私のアソコ……見えちゃった……?)




(み、み、み、見え、見え、見えちゃってますぅぅぅぅぅうう〜〜〜)



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