第14話 確認
私は、両親から麻美さんと結婚する許しをもらった。
そして私は、麻美さんの左手の薬指に婚約指輪をはめた。
結婚指輪も同じだが、左手の薬指に指輪を付けるのは、
『心は
その日私たちは、「アクロス福岡」で美味しい天ぷらを食べた。
次の日、出社すると、私は真っ先に資料室に入った。
そこにはマイクロフィルム化した、昔の新聞記事があるためだった。
私はその中で、三年前の五月二十日と二十一日の記事を探した。
確かにあった。それには・・・
「大雨の中、渡辺通り一丁目の交差点でスリップした軽自動車が西鉄バスに衝突し、大橋にお住いの大林
と記されていた。麻美さんの誕生日とも一致する。
その事故が起こった時、麻美さんは短大にいて、ご両親の車には乗っていなかった。そして、その車が衝突したバスに乗っていたのが私だと知って、私には一つ明らかになったことがあった。
それは、事故星を持っているのは麻美さんではなく、この私だということである。
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