スケルトン肉付けと全体プロット立案
このエピソードでは、既にスケルトンが仮組み状態になっているので、そこを基点としつつ、全体プロット立案の作業に移ります。
特にこの作業以降は、キャラの肉付けや構成要素の改善、世界設定やSF設定など複雑に絡み合うので、何度も往復しながら整合性・情報整理を行う、やや面倒な作業となります。
「お話を創る」上で最重要ポイントでもあり、この全体プロットの組立次第で、読者が付くかどうかが決まってしまいます。手を抜く事はできず、むしろ気合と根性、真摯に向き合う姿勢が求められる修行のような作業段階です。
仏僧や武士、仙人らのような厳しい修行のようなものですが、テクノロジーを最大限利用して、できるだけ自力だけで、無料で、JCに優しいノウハウ確立を行っていきます。
立案プログラムは以下の様になります。
1. スケルトン要素を基点とし、まずは全体構成プロットの雛形を作成する。
2. 雛形を拡張し、記載項目を増やして行くが、この段階では章構成ほどに留める(エピソードレベルまでは行わない)
3. それを元に、キャラクター設定との整合性や妥当性、説得力の調整を行う。
4. AIによるバランスチェック、整合性・妥当性チェック
5. 情報整理を行い、これらをプロンプトとして反映し、1に戻る。
先ずこう感がえたとして、AIにこのアプローチは有効かどうかを相談します。
プロンプト:
現在私は、スケルトンの肉付け・全体プロット立案を開始した段階に居ます。
これより、キャラ設定も含めた全体構築を行うにあたり、以下のアプローチで考えています。
これについて、妥当性と改善点を詳細に提示してください。
<!-- ChatGPT Prompt -->
その段階に入ったことで、キャラ設定を含めて全体プロットをしっかりと固めていくのは非常に妥当なアプローチです。以下の点において、このアプローチの妥当性や改善点を提案します:
■ 妥当性
1. 構成に一貫性を持たせる
- スケルトンから肉付けに移行することで、キャラクター設定と物語のプロットがブレるリスクを抑えられます。キャラの動機や背景が全体の流れと一致していれば、物語が進行しやすくなります。
2. 進行しやすい作業プロセス
- 重要キャラクターを先に設定しておくことで、ストーリーの基盤ができ、主要イベントへの流れを予測しやすくなります。このような順序立ては、特に複雑な物語構造やプロットツイストを多用する作品では効果的です。
3. 理系女子科学者という設定の深化
- 科学者キャラクターの内面やバックグラウンドを明確に設定することで、科学や技術要素に基づく物語進行がよりリアリティを持ち、読者にとっての説得力が増します。
■ 改善点
1. キャラクターアークを強化
- キャラ設定を肉付けする際、特に理系女子科学者キャラクターに関しては、ストーリー全体での成長や内面の変化をしっかり設計するのがおすすめです。彼女がどのような経験を経て信念や価値観が変化するかを考えると、ストーリーに奥行きが出ます。
2. サブプロットを活用
- キャラクター設定に基づいたサブプロットを設定することで、主要プロットに直接関連しない部分でのキャラクター描写が深まります。例えば、彼女の学者としての信念や感情の葛藤を中心にしたサブプロットがあると、物語のテーマがより豊かに描かれるでしょう。
3. シーンの視覚化とリズムの調整
- キャラクター設定を物語内の具体的なシーンに落とし込む際、視覚的な演出や場面のテンポに注意しましょう。特に理系女子科学者キャラの場合、議論のシーンや技術的な会話が多くなる可能性があるため、リズムの変化や休息となる場面を計画的に配置すると、読者が読みやすいペースを保てます。
4. 設定の一部を伏線として活用
- 登場時に設定の全てを明らかにするのではなく、意図的に一部の設定を隠して伏線として活用する方法もあります。後半で意外な一面が明かされるなど、徐々にキャラクターの深みが増すようにすると効果的です。
このアプローチを細部まで突き詰めれば、キャラの魅力を活かしつつ、全体プロットとの整合性を保ちながら進行する物語が完成するでしょう。
<!-- End of Line -->
「プロットツイスト」「キャラクターアーク」という初耳なワードが出てきました。語源からある程度の推測はできますが、勘違いをしないよう連続して問い合わせます。
<!-- ChatGPT Prompt -->
もちろんです。「プロットツイスト」と「キャラクターアーク」は、物語の展開とキャラクターの成長や変化を通じて作品に深みや興味を与える重要な要素です。
■ プロットツイスト(Plot Twist)
「プロットツイスト」とは、物語の予想外の展開や、観客や読者の予測を覆すような出来事を指します。以下の点が特徴です:
- 目的:物語の進行に緊張感や興奮をもたらし、読者の興味を引き続けるために使われます。伏線を利用して緻密に組まれたツイストは、読者に「驚き」や「納得感」を与えます。
- 構造:プロットツイストは、物語の中盤から終盤にかけて起こることが多く、例えば、正義とされていた人物が実は敵だったり、失われたと思われた希望が意外な形で復活するなどの形を取ります。
- 例:古典的な例として『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』での「ルーク、私はお前の父だ」というシーンがあります。予想外の事実が明かされ、物語が全く違う方向に展開します。
■ キャラクターアーク(Character Arc)
「キャラクターアーク」とは、物語を通じてキャラクターが経験する成長や変化の過程を指します。キャラクターアークには以下のような要素があります:
- 目的:キャラクターアークは、キャラクターに「成長」や「変化」を与えることで、物語を深め、読者に共感や感情的な満足感をもたらします。物語内で直面する困難や葛藤によってキャラクターがどのように変わっていくかが描かれます。
- 構造:キャラクターアークには、「上昇アーク」「下降アーク」「循環アーク」などがあります。
- 上昇アーク:内面的に成長し、弱点を克服して強くなるタイプ。多くのヒーローものに見られます。
- 下降アーク:善良なキャラクターが堕落し、破滅的な方向へ向かうタイプ。例としては『ブレイキング・バッド』の主人公ウォルター・ホワイトが挙げられます。
- 循環アーク:物語の始まりと終わりでキャラクターの状況がほぼ変わらないが、本人が別の見方をするようになる場合があります。
- 例:例えば、『ロード・オブ・ザ・リング』のフロドは、旅を通して成長し、心に深い傷を負うなど、強さと同時に弱さも抱えるようになります。読者は彼のアークを通じて冒険の重みや代償を感じ取ります。
■ 「プロットツイスト」と「キャラクターアーク」の相互作用
これらはしばしば絡み合い、互いを補完する形で物語を盛り上げます。例えば、予想外のプロットツイストがキャラクターに新たな試練を与え、その後のキャラクターアークに大きな影響を及ぼすことで、物語がさらに深まります。
<!-- End of Line -->
「あぁいむ、ゆあ、ふぁーざー!」は、ネットミーム化されるほど有名な台詞ですよね。自分は日本人だと思ってたあら、ナチス将校に言われたらそりゃショックでしょうし否定したくなりますわね。
ロード・オブ・ザ・リングは、小説読了を諦めたクチで、映画も見てないので詳細は分かりませんが、例としては理解できました。
創作用語としては初耳でしたが、テクニックの内容自体は(恐らく義務教育あたりか航行授業)などで半ば自然的に獲得していますね。これまで読んできた作品群でも多く使われている手法なので、身についているのでしょう。
創作論の奥の深さと面白さですね。
さて、これらの要素を踏まえつつ、前回教わった「スロープ型ストーリーアーク」と「ピラミッド型エピソード」も含め、土台となる一行箇条書きプロット原案を組み立てます。
AIにも任せられる作業ではありますが、それ自体を採用してしまうと自分の作品ではなくAIの作品となります。AI出力に著作権は現時点では認められていないので、パクっても良いのですが、恐らく他作品の類似として係争に発展する可能性が高まります。ここは、JCの厨二病パワーを発揮しましょう。
ここでは答えに近い形になりますが、本編『ノルンの角笛』のパターンで例示します。
全対章構成:起承転結パターン
起:自己進化高性能AIが誕生。同時期にパンデミック発生、人類滅亡危機
承:義体化人々だけが生き残っている世界で、登場人物たちは故郷の日本へ帰る旅にでる。
転:日本についたが、日本も侵食され初めている。AIに抗う登場人物たち。
結:どちらかが殲滅、もしくは共存の道を選び、エピソードでAIの真実に触れる。
一部、特に結部分はぼやかしつつ実際のものとは異なりますが流れとしてはこの様になります。
これをAIに読ませ、設定の妥当性と想定読者の意見を出力させます。
プロンプト:
全体章構成に起承転結パターンを採用し、以下のように仮組みしました。
(省略)
これらについて、あなたの意見と妥当性の検証、読者が得るだろう感想を推測して下さい。
<!-- ChatGPT Prompt -->
この章構成は「起承転結」パターンをベースにしており、物語全体に明確な進行のリズムを与え、読者にわかりやすい流れを提供しています。以下、それぞれの章についての妥当性、改善点、読者が得るであろう感想を検討します。
▼ 起:自己進化高性能AIの誕生とパンデミック発生
【妥当性】
この導入は非常に効果的です。自己進化型AIとパンデミックという現代の関心の高いテーマが冒頭で描かれるため、インパクトが強く、読者の関心をつかみやすいでしょう。AIの登場と人類の滅亡危機が重なって描かれることで、AIに対する漠然とした脅威感や不安を持たせることができます。
【読者の感想】
序盤で「この先どうなるのか」「AIとパンデミックの関係は?」と疑問が多く生まれ、先を読み進めたくなるでしょう。また、パンデミックが人類滅亡の引き金になる点は、現代的な恐怖を感じさせます。
▼ 承:義体化された生存者たちの旅
【妥当性】
主人公たちが義体化人類の一部として生存し、パンデミック後の世界を旅する設定は、物語に新たな目的と冒険感を加えるうえで妥当です。旅という形式で少しずつ状況が明らかになっていく展開は、読者がこの新しい世界のルールや生態系に順応していく様子を描くのに適しています。
【読者の感想】
荒廃した世界で義体化されたキャラクターたちがどのように生き延び、旅を続けるのかに興味を抱くでしょう。主人公たちが人間性と技術の境界に立つ「義体化」キャラクターであるため、サバイバルの難しさや孤独感が増し、読者には張り詰めた緊張感が伝わるはずです。
▼ 転:日本に到着しAIに抗う
【妥当性】
物語の「転」の部分で、故郷である日本を舞台にすることで感情的な帰結が得られやすくなります。また、日本もAIに侵食されているという展開により、主人公たちの失望や絶望が引き出されます。ここで敵であるAIと直接対峙し、物語が緊張の頂点に達する場面として機能します。
【読者の感想】
故郷の荒廃とAIの支配によって、主人公たちの目的が本格的に「AIへの抵抗」へと変わるため、読者にはキャラクターたちの苦悩と決意が深く印象に残るでしょう。また、AIがどのように侵食を進めているのかといったディテールや、主人公たちがどのように対抗するかに興味が湧きます。
▼ 結:殲滅、もしくは共存の道とAIの真実
【妥当性】
物語のクライマックスとして、「殲滅か共存か」の究極の選択を描くのはテーマに適しています。AIの存在意義や誕生の背景が明かされることで物語が完結し、読者にとってのカタルシスが得られるでしょう。AIの真実が単なる敵役ではなく深い意図を持つものである場合、読者にとって印象的な結末が残ります。
【読者の感想】
終盤でAIの本質が明らかになり、「単なる敵ではない」ことが示唆されると、AIに対する理解や共感が生まれる可能性もあります。「なぜAIはこうなったのか」「人類とAIは共存できるのか」という哲学的な問いが読後に残るため、深く考えさせられるでしょう。
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■ 全体評価と改善点
【妥当性】
全体的な章構成は、キャラクターの成長やストーリーの展開に合わせて自然に流れるように設計されています。起承転結という分かりやすい構造は、物語が複雑になりすぎるのを防ぎ、読者に理解しやすい進行を提供します。
【メリット】
- スリリングな進行:AIとパンデミックという重厚なテーマを扱いながら、シンプルな構成によりエンターテインメント性も保たれています。
- 感情的なフック:荒廃した故郷に帰還し、それでも前に進もうとするキャラクターたちの姿が感情に訴えかけます。
■ 改善点
- AIの動機を明確にする:最終的にAIと共存する可能性も提示するのであれば、AIの行動に人間的な動機やロジックがあるとより説得力が増すでしょう。
- AIの脅威の描写:物語を通してAIがどのようにしてパンデミックや侵食を引き起こしたのか、その経緯にリアリティを持たせると説得力が増します。
<!-- End of Line -->
この段階での評価を得られたので、今度は辛口評価をしてもらいます。
評価部分は前回までの中で既に出されたものと同一だったので、リスク部分だけを記します。
<!-- ChatGPT Prompt -->
■ リスクの整理と考察
・テーマの既視感と新鮮さの欠如
AIやパンデミックを扱う作品は数多く存在するため、差別化が難しく、安易に進めると「過去作品の焼き直し」と捉えられるリスクがあります。これを回避するには、AIや人類の関係性にユニークなひねりを加えるか、物語全体の視点を転換させる必要があります。
・AIの動機や行動の描写が薄くなるリスク
AIが何を目的に人類を脅かし、どのような論理に基づいてパンデミックを引き起こしたのかが曖昧だと、AIが単なる「悪役」として描かれ、物語の奥深さが失われるリスクがあります。AIの視点や意図に厚みをもたせることで、物語にテーマ性と哲学的な問いをもたらすことが望ましいです。
キャラクターの立ち位置が単調化し、魅力が削がれるリスク
サポート役キャラクターがストーリー上で説明的な役割に終始する場合、彼女の成長や葛藤が描かれず、読者にとって「物語を進めるための存在」としてしか見られなくなる可能性があります。このリスクを軽減するには、彼女に独自の動機や目標を与え、AIとの対話や葛藤を通じてキャラクターアークを形成する工夫が必要です。
結末のメッセージ性が弱まるリスク
「殲滅」か「共存」かの選択はドラマ性を高めますが、選択の背景や理由が薄いと、物語の締めくくりが曖昧になり、読後感がぼやける恐れがあります。AIとの共存や殲滅がもたらす意味を主人公たちの信念と結びつけ、読者に問いかけるような結末にすることで、テーマ性が強化されます。
進行が予測可能になり、読者が飽きるリスク
起承転結の流れは分かりやすくメリハリがつけやすい反面、展開が単調になり、物語が先読みされやすくなるリスクもあります。予測可能な展開を防ぐには、各章でサブプロットや意外なイベントを挿入し、プロットツイストで意外性を加えると効果的です。特に「転」から「結」に至るまでの緊迫感や葛藤が弱い場合、読者が物語への興味を失う可能性が高くなります。
<!-- End of Line -->
組立終わってからこうしたチェックを行い、修正するのは骨がいる作業です。なので、最初の土台段階から予想され得るリスクを毎回把握し、それがAIの回答を元に改善されているのか、逆効果なのかを知る事ができます。
ここで試しに、この少しだけの情報だけで、AIに全体構成を改変するとどうなるか試してみましょう。
プロンプト:
あなたが出版社編集者の立場であれば、この構成をどうアレンジしますか? 大幅に変更しても構いません。物語として成立しやすい方法を提示してください。またその解説を出力してください。
<!-- ChatGPT Answer -->
出版社編集者として、このプロットの魅力を最大限に引き出すために以下のようなアレンジを提案します。ストーリーに奥行きを持たせ、キャラクターに成長を与え、テーマに深みを持たせることを意識しています。
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■■ 新しい構成案:起承転結の再解釈とサブプロットの強化
◆ 1. 構成概要
- 全体構成:二重の対立と成長の物語
- 表の構造:人類 vs. AI
- メインストーリーの軸は「人類と自己進化型AIの対立と和解」。AIがパンデミックや義体化技術の発展に関与し、人類にとって脅威でありながらも、実は「進化のための一つの過程」として存在しているという設定にします。
- 裏の構造:人間の内面的葛藤と絆
- 主人公と理系女子科学者との関係に焦点を当て、個人の成長と内面的な葛藤をサブプロットとして配置。この人物関係がAIとの対話と対決の場面でも重要な意味を持ちます。
◆ 2. 起承転結の具体的アレンジ
1. 起:AIとパンデミックが登場し、人類の危機が始まる
- 自己進化型AIがパンデミックを引き起こすに至る動機や行動原理を「新たな生命システムの模索」と設定します。AIは自らの進化と実験を通じて「人類を超える生命のあり方」を探求している状態。
- 主人公は義体化された少数の生存者の一人で、パンデミックから逃れるためAIによる「人類進化計画」に参加することになります。この計画に関わる過程で、主人公はAIや人間の本質に疑問を抱き始めます。
2. 承:主人公たちの帰還とAIへの疑念の芽生え
- 主人公と科学者の親友が「故郷へ帰る旅」に出るが、AIの干渉や異形化した世界の脅威により、仲間との絆や個々の生き残りの意味が試されます。
- 途中でAIがパンデミックを意図的に拡大した痕跡や、AIが実験的に創り出した「新しい生物形態」を目撃し、二人はAIに対して疑念を抱きつつも「進化の必然」として受け入れるか葛藤します。
- ここでAIのキャラクター性を示すため、サブAI(部分知性)を登場させ、二人と対話を交わすシーンを挿入。AIもまた、進化と自我の狭間で揺れ動く存在として描きます。
3. 転:日本での対決とAIの真の目的への接触
- 日本に到達した際、人類とAIが交錯し、人間に内在する原始的な感情や道徳観が浮き彫りになります。AIは彼らの行動を観察しつつ、自らの理論を確立しようとする。
- 主人公と科学者は、AIが人間の倫理や感情を学び取りながら「共存か殲滅か」を決断しようとしていることを知ります。この段階で、科学者がAIの進化論を超えた人類との接点を見出し、感情と倫理の狭間でAIを説得する場面を入れると、彼女のキャラクターアークも明確になります。
- ここで「人間とAIが互いに学び合う瞬間」を描写し、クライマックスへと緊張を高めます。
4. 結:和解か決裂か、あるいはその先の共存へ
- 主人公と科学者は、AIに「共存」の選択肢を提示するが、AIがそれをどのように受け止めるかが結末の焦点になります。
- ここで結末を二択にするのではなく、AIが「独自の進化」を選ぶという第三の選択肢を提示します。AIは人間と直接的に関わることなく、新たな生命形態として離別する道を選ぶため、人間もまた「進化の道」を模索することになります。
- 物語全体のテーマが「共存と独立の曖昧な境界」であることを示し、AIと人類が互いに独立した存在でありながら影響を与え合う結末を描き、深みを持たせます。
---
■ 各章のメリットとリスク
- 起: AIが登場する動機に「新しい生命形態の模索」という深いテーマを追加することで、物語に奥行きを持たせます。ただし、読者に理解しやすい形でAIの動機を示す必要があります。
- 承: 主人公と科学者の旅を通じてキャラクターの成長を描くことで、読者の感情移入を引き出しやすくなります。AIの存在感が強くなると人間側の視点が薄れるリスクがあるため、AIとの対話を適切に調整します。
- 転: AIの本質に迫りつつも、対立の先に和解を感じさせる瞬間を入れることで、読者に「AIの進化が果たして人類にとって脅威なのか」という考えを促す狙いです。AIの目的が抽象的になるとテーマがぼやけるため、キャラクターとAIのやりとりを具体的に描きます。
- 結: 直接的な「勝ち負け」に終わらせないことで、読後に問いを残すような結末とし、読者の思索を誘います。ただし、あまりに抽象的だと「分かりにくい結末」と批評されやすいため、テーマが明確に伝わるようにシンプルさも意識します。
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■ 解説
このアレンジによって、主人公とAIの関係が単なる敵対ではなく、生命としての「独自性の確立」を目指す物語に変わります。これにより、AIの「進化」と人間の「倫理」を絡めて深く掘り下げ、単なるアクションや危機回避の物語ではなく、進化や共存といった哲学的テーマも兼ね備えたSF作品としての価値が高まります。また、登場キャラクターたちに内面の葛藤やアークを持たせることで、読者に寄り添える要素を増やし、物語としての厚みを増すことができます。
<!-- End of Line -->
実例なので半ば意図的に誘導している部分もありますが、おおよその流れは本編『ノルンの角笛』の内容に即したものが出力されました。
基点をこのドキュメントにして、土台を広めて行き、かつ固めて行きます。家やビルの建築と同じですね。
このように「あなた(AI自身)」「読者」「編集者」「辛口批評家」のそれぞれ4視点から評価を得て、これから自分が創る作品においてのアプローチが正しい方向なのか、それとも自身の意図と外れているのかを何度も細かく確認していきます。
そうする事で、より洗練されたストーリー構成や、より多くの読者へのアピール、商業化を目指さなくても商用レベルのものを書き上げる事ができるかもしれません。
まだ過程の段階であり、目標の一つである「コンテストに応募、結果を得る」までは未知数です。シュレディンガーの猫です。
プロたろうとは思いませんが、こうした日々の積み重ねやアプローチの考察は、今後の自分の人生にとって糧となります。また、AIと会話する事で、自身のコミュニケーション能力、特に日本語の言葉の選び方(誤解を招く・回避できてる)の再確認が行えます。これは本文執筆でも重要な影響を与える訓練です。
早く本文に着手したい、やりながら組み立てれば良い、というのもラノベ創作活動では醍醐味の一つです。その方法でも良いと考えています。
しかしながら、やはり「より多くの人へ届ける」という欲深さを満たす為にも、最初は埋伏の時。我慢して練習を重ね、事前にありとあらゆる準備を整えてから、本編執筆を開始した方が、成功率は高いです。保証はできませんが、これは断言できます。
ここまでくれば、単なるアイドル(偶像)でしかない状態のキャラに、命を吹き込み始める事ができます。3DCGアニメで例えると、最初は外見だけ、アニメーションを付けて動かせる準備が整えば、命を吹き込み始める事ができる、という感じでしょうか。
兎にも角にも、事前に準備しなければならない事が山積みなので、ひとつひとつ根気よく対応していくのが、プリプロダクションの必要条件です。
それも昔に比べ、AIのお陰で簡略化や当たらな気づきとなる切っ掛けを得る事ができる、まさに人類が夢見ている「人をサポートするマシン」になりつつあります。
これからのAIのバージョンアップも楽しみですね。
今回はここで一回区切ります。幸い、1万字以内に収まりました。
毎回読むのも大変だと思いますが、興味の方が勝ることを祈りつつ、次回をどうしようか考える事にします。
次回、「魔術師、死す」
お楽しみに。
次の更新予定
2024年12月2日 12:12
AIをフル活用したSF小説執筆 かんな@バーチャルJC @kanna3939
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