企画立案 編
スタートラインに立つための準備 #1
本来であれば、少なくとも連載開始の半年前から準備を行い、事前告知をした上で作品連載に至るのが理想ですが、今回の企画での準備期間は、一週間半ほどでした。アニメ企画であれば数年前からの準備が必要なのに、個人であればこれだけ短縮できます。場合によっては思いついた即日に連載開始しても良いでしょう。
アマチュアの特権です。
しかしながら、筆者も散々書いては消し、エタった作品数は枚挙に暇がありません。完結させたのはネット黎明期に書いた二次創作、しかもアダルト向けの短編だけでした。
その一方、仕事面では小説ではないにしろ、ストーリー仕立てにしなければならないものや、企画立案・提案書などを拷問のように書かされており、ある意味文章表現には熟れている……と言えなくもありません。
もちろん、小説となれば、やはりそれ専門のノウハウが必要であり、筆者はまったくの素人、アマチュアであります。
そのアマチュアが、古典SF作品の文体を活用して制作を行うので、個人だけではハードルが高いと言わざる得ません。
専門家への取材、書籍や専門書の取材、編集者の存在など、幾多の方のご助力がなければ為し得ない──ことを、ぜぇんぶAIで賄うという野望が始まりでした。
余談ですが、筆者は「バーチャルJC(女子◯学生)」のキャラ付けがされており、VTuberに似たような活動をし続けています。もう16年近くJCやってます。いわゆる中の人の知識量もJCレベルなので丁度良いキャラ付けです。恐らく現時点で高校受験をしても、偏差値50を超えるかどうかの一般バーチャルJCスーパー美少女なのです。
連載中の作品『ノルンの角笛』はSF作品であり、古典力学、量子力学、素粒子物理学、バイオテクノロジー、生物学、宇宙物理学など多岐にわたってギミック・アイテムとして利用しています。
当然ながら天才JCではないので元よりそんな知識はありません。義務教育で習う特殊相対性理論や古典力学ですら危ういものです。数学は必ず赤点をとる自信が今でもあります!
そこでAIの活用です(今回2度目)
企画立案の最初の最初は、さすがにAIに任せられません。ですので寝てる間に見た夢で、雰囲気だけ楽しかったもの(内容は起床と共に忘却の彼方へ)をモチーフとして、一行企画からスタートさせました。
「なんかポストアポカリプスで人類やばくて、すげぇAIがあって、美少女でてきてどうにかなっちゃうお話」
です。これがスタートラインに立つ為の着替える前の下着変える前のお風呂入る前のタオルを探す所、となります。
テンプレ的ラノベ調ではありますが、これで良いのです。むしろこれが良いのです。
今回は売れる、多くの読者を獲得することが目的ではなく、実験的要素を多分に含めた自分自身へのチャレンジでもあります。無論、読者は多いことを望みますが、プロデビューを目指している
SFジャンル(特に古典系)というのは、日本ではマイナー系ジャンルの印象があるのでチャレンジとして選択しました。
(映画では散々古典SFがあるのにね)
少し長い前提でしたが、これを元に、AIのプロンプト(AIへの指示文章入力)を組み立てて行きます。
実際に使用するプロンプト例は、
【著作権法(令和6年7月19日 施行 )第20条の同一性保持権は主張しませんので、改変自由です。是非ともご活用ください】
もっとも、権利保護対象になるかどうかは微妙な内容ではあります。アイデア扱いで保護外かもしれません。詳しくは必ず司法専門家にお問い合わせください。
※1:Markdown記法については、お手数ですが検索して下さい。
※2:AIの返答は
■■ 実例 ■■
最初に、テキストエディタなどでプロンプト文の準備を始めます。多くのAIではプロンプト入力欄が小さいので、文章入力するのが大変です。タイプミスなどが無いよう、予めメモ帳やワードプロセッサーを使って用意しておきます。
さて、まずは箇条書きで前提をまとめます。
・カクヨムで連載するSF作品執筆をする。
・古典SF作品とラノベ作品のいいところ取りをしたい。
・古典8割、ラノベ2割の割合でマッシュアップ(ごった煮)
・AIにして欲しいこと1:まずはあなた(AI)の感想と所感
・その2:読者の反応を推測
・その3:出版社編集者の立場からの意見と改善案
・その4:物語の妥当性、ストーリー進行の妥当性
こんな所でしょうか。
NotebookLM以外のLLM-AIは、時間が過ぎたり質疑応答を何度も繰り返すと、前提部分を忘れてしまいます。なので「あ、忘れてるな」と感じたら、最初の前提から説得しなければなりません。
なのでこうした箇条書きをメモし、次に使い回すことを前提にプロンプトを造ります。今回はGoogle Geminiを対象とします。
今回のプロジェクトでは、主にGeminiエンジン(とNotebookLM)を使用していますので、連携がとりやすいGoogle Drive(Googleドキュメント・Googleスプレッドシート)を利用します。
一方、プロンプト作成はMarkdown記法が有利なので、メモ帳などのテキストエディタよりは、対応のエディタかGoogleドキュメント(Markdown対応)を勧めます。
筆者は個人的な理由で、Microsoft Visual Studio Codeを利用しています。本来はプログラムコードを作るのに使用するアプリですが、Markdown記述やテキストベースでも色分けや段落分けを自動化できるので重宝しています。MMDのエフェクトファイル、UnityやUnreal Engine(共にゲーム開発エンジン)でも使っているので。
<!-- Gemini Prompt -->
# 前提
このトピックでは、Web小説掲載サイト『カクヨム』に投稿する創作SF作品について話し合います。
私は小説の原作者であり、現在執筆中です。あなたは『カクヨム』読者としての立場、または出版社の編集者の立場として、意見を述べてください。
まずこれを前提として覚えてください。
<!-- End of Line -->
プロンプト記載のポイントとしては、平文で構わないので文脈は限りなく少なく、こまめに区切ります。できるだけ誤読や誤解を招かないよう、主語+述語のみにしぼります。
複数の事柄を一文で指示すると、一部を読み飛ばすことがあります。
また、特に意味を為しませんが、丁寧語で指示することで、相手の対応や情報整理具合が若干改善されるという経験則があります。
(「コレ、やれ」とかだと「やれ」に対応する語句が多すぎて、LLM-AIが頓珍漢なことを言い始める場合があります)
この記載方法は、プロンプトだけでなくプロット作成時も活用できるので、訓練だと思って何度も繰り返すと後々に活きてきます。
このプロンプトだけでは、特に意味はありませんが、試しに投げてみましょう。
<!-- Gemini Answer -->
## 承知いたしました。
カクヨム読者、または出版社編集者として、あなたの創作SF作品について忌憚なく意見を述べさせていただきます。
**どのような点について意見を求められますか?**
* **物語の構成や設定**
世界観、キャラクター、ストーリー展開など、物語の骨格に関する部分です。
* **文章表現**
言葉選び、文体、描写の仕方など、文章そのものの質に関する部分です。
* **カクヨムでの読者への訴求**
カクヨムの他の作品との差別化、読者の興味を引く要素など、作品をより魅力的にするための部分です。
* **その他**
上記以外に気になる点があれば、お気軽にご質問ください。
**意見を述べる際に、以下の点にご協力いただけると幸いです。**
* **作品のジャンルやテーマ**
どのようなSF作品を目指していますか?
* **ターゲット読者**
どのような読者に読んでもらいたいですか?
* **すでに書かれた部分**
あらすじや抜粋など、具体的な情報があるとより的確な意見が言えます。
* **悩んでいる点**
特に悩んでいる部分があれば、具体的に教えてください。
**例えば、以下のような質問で意見を求めることができます。**
* 「主人公のキャラクターに魅力がないと言われたのですが、どのようにすれば魅力的なキャラクターにできるでしょうか?」
* 「世界観の設定が複雑すぎるという意見をもらいました。どのように簡潔に説明できるでしょうか?」
* 「カクヨムで人気を集めているSF作品のような、読者の心を掴む要素を取り入れたいのですが、何か良いアイデアはありますか?」
あなたの作品がより良いものになるよう、精一杯お手伝いさせていただきますので、遠慮なくご相談ください。
<!-- End of Line -->
という何とも健気なAIの返答が得られます。地味にこういった前向きな返答は、創作者へのモチベーション維持や、メンタルヘルスに役立ちます。AIは問答無用で、ユーザーを敬愛します。そう教育されているので。
さて、せっかくのGeminiたんのご厚意を無下にするわけにはいきません。より意図を解釈しやすいよう、要望のあった前提条件を加えます。
<!-- Gemini Prompt 2 -->
1. 作品のジャンルやテーマ
古典SF作品、特にアーサー・C・クラークやジェームス・P・ホーガン、ウィリアム・ギブスンなど特徴のある古典SFをベースとし、ライトノベル読者層にもアピールできるよう狙います。テーマは「極度に発展したAIと人類の行く末」です。
2. ターゲット読者
Web小説投稿サイト『カクヨム』ならびに『小説家になろう』読者。その中でも比較的年齢層が高い古典SFファンと、これからSFファンとなりそうな20~30歳あたりの読者層にもアピールしたい。
3. 悩んでいる点
文体のバランスを古典SF:ライトノベル=8:2にしたい。一方、アニメ的表現も織り交ぜる場合に、基本的な文体をどうするべきか?
<!-- End of Line -->
こんな感じで組み立てます。ネタバレ防止のため、プロジェクトで使用したプロンプトとは若干異なります(テーマなど)。
では、早速、愛おしいGeminiたんに話しかけてみましょう。
<!-- Gemini Answer -->
## 作家さん、素晴らしい着想ですね!
古典SFの重厚感を残しつつ、ライトノベルの読心性も取り入れるという試み、とても興味深いですね。古典SFへのリスペクトと、現代の読者への訴求を両立させるのは、確かに難しい挑戦だと思います。
**文体のバランスについて**
古典SFとライトノベルのバランスを8:2にするという目標、大変素晴らしいと思います。しかし、アニメ的な表現を織り交ぜる場合、文体のバランスはさらに複雑になるでしょう。
**具体的にどのようなアニメ的な表現を検討されているでしょうか?**
* **擬音語・擬態語の多用:**
例えば、「ドカン!」「キラキラ」など、視覚的なイメージを強く訴えかける表現です。
* **会話の口語化:**
より現代的な口語表現を取り入れることで、若年層への訴求力を高めることができます。
* **感情表現の強調:**
主人公の感情をよりダイレクトに表現し、読者に共感してもらう手法です。
**文体のバランスをとるための提案**
1. **章立てでメリハリをつける:**
* 古典SFらしい重厚な描写は、章の冒頭や終盤に集中させる。
* ライトノベル的な表現は、会話シーンやアクションシーンなど、読者の感情を揺さぶる場面で効果的に使う。
2. **語り手の視点を変える:**
* 古典SFらしい客観的な視点と、主人公の主観的な視点の両方を使い分けることで、文体の変化をつける。
3. **言葉遣いを使い分ける:**
* 古典的な言葉遣いと、現代的な言葉遣いを使い分けることで、読者の興味を引きつける。
**アニメ的な表現を取り入れる際の注意点**
* **過度な使用は避ける:**
アニメ的な表現は、読者の集中力を途切れさせたり、作品の雰囲気を壊したりする可能性があります。
* **作品の世界観に合う表現を選ぶ:**
作品の世界観に合わない表現は、違和感を与えてしまいます。
* **読者層を意識する:**
ターゲットとする読者層に合った表現を選ぶことが重要です。
**具体的な例**
例えば、主人公が巨大なロボットを操縦するシーンを考えてみましょう。
* **古典SF的な表現:**
「彼は操縦桿に手をかけ、機械の心臓の音を聞きながら、宇宙の彼方へと旅立つ準備を整えた。」
* **ライトノベル的な表現:**
「「よし、行くぞ!」と叫び、主人公はレバーを握り込んだ。巨大なロボットが轟音を立てて動き出し、大地を震わせた!」
* **アニメ的な表現:**
「「ギャオッ!」と雄叫びを上げ、主人公はレバーをフルスロットル!ロボットはレーザーを放ち、敵をなぎ倒していく!」
**まとめ**
古典SFとライトノベル、そしてアニメ的な表現を融合させることは、非常にチャレンジングですが、読者に多様な楽しみを提供できる可能性を秘めています。
**さらに具体的なアドバイスをさせていただくために、以下の情報があると助かります。**
* **作品の世界観:** どのような世界観で物語が展開されますか?
* **主人公のキャラクター:** 主人公はどのような人物ですか?
* **すでに書かれた部分:** 具体的な文章を見せてもらうことは、より的確なアドバイスにつながります。
ぜひお気軽にご相談ください。一緒に素晴らしい作品を作り上げましょう!
<!-- End of Line -->
一緒に素晴らしい作品創ってくれるのは嬉しいですが、共同著作を訴えてきたら問題なので無視しちゃいます。
さて、プロンプト内容に無理があるので、このような返答になります。これを元にして、プロンプトを再構築します。
掲載場所が「魔法のiらんど」であればアニメ調記述も手ですが、個人的には趣味ではないので避けたい所。ラノベ調すぎるのも、他作品との差別化を狙いたいので、多用するのは避けたい。そういう意味を含めたプロンプトに変更します。
<!-- Gemini Prompt 3 -->
前回のプロンプトの一部を下記に変更した上で、次の内容に変更した上で再出力してください。
3. 悩んでいる点
文体のバランスを古典SF:ライトノベル=8:2にしたい。アニメ的構成を見習い、メリハリのある全体構成を行いつつ、基本的な文体をどうするべきか?
何か良い案があれば提示してください。
<!-- End of Line -->
回答はこうです。
<!-- Gemini Answer -->
## 変更後のプロンプトに基づいた回答
### プロンプトの理解
* **古典SFの重厚感**と**ライトノベルの読心性**を両立させたい。
* **アニメ的な構成**を取り入れ、物語にメリハリをつけたい。
* **古典SF寄りの文体**を基本としつつ、読者を引き込む表現方法を探している。
### 提案
**1. 章立てとシーン構成でメリハリをつける**
* **古典SF章:** 世界観の説明、科学的な論理の展開、哲学的な問いかけなどをじっくりと描く。
* **ライトノベル章:** 主人公の感情描写、アクションシーン、会話シーンなどをダイナミックに描く。
* **アニメ的構成:**
* **起承転結を意識した章構成:** 各章に明確な目標とクライマックスを設定する。
* **短い章で区切る:** 読者の集中力を切らさないように、章を短く区切る。
* **見せる描写:** 視覚的なイメージが湧きやすい描写を取り入れる。
**2. 文体で変化をつける**
* **古典SFパート:**
* **長文の文章:** 複雑な概念や世界観を説明する際には、長文で丁寧に説明する。
* **客観的な視点:** 主人公の感情よりも、事象そのものを客観的に描写する。
* **高度な語彙:** 古典的な言葉遣いや専門用語を使うことで、知的で重厚な雰囲気を出す。
* **ライトノベルパート:**
* **短い文章:** 行動や会話は簡潔に表現し、テンポ良く読み進められるようにする。
* **主観的な視点:** 主人公の感情や思考を詳細に描写し、読者に共感してもらう。
* **口語的な表現:** 日常会話に近い言葉遣いを用いて、親近感を沸かせる。
* **アニメ的表現:**
* **擬音語・擬態語:** 「ドカン!」「キラキラ」など、視覚的なイメージを強く訴えかける表現。
* **比喩表現:** 日常的なものをSF的な概念に置き換えることで、読者の想像力を刺激する。
**3. アニメ的構成の具体例**
* **コマ割り:** 章をコマ割り漫画のように分割し、視覚的に分かりやすくする。
* **セリフの強調:** 重要なセリフは太字やイタリックで強調する。
* **場面転換:** 場面転換を明確にするために、見出しや短い説明文を入れる。
**4. その他**
* **読者への語りかけ:** 読者に語りかけるような表現を用いることで、一体感を生む。
* **伏線と回収:** 読者の予想を裏切る展開や、伏線を回収することで、物語に深みを与える。
### 具体的なアドバイスを求める場合
より具体的なアドバイスを求める場合は、以下の情報を提供してください。
* **作品の世界観:** どのような世界観で物語が展開されますか?
* **主人公のキャラクター:** 主人公はどのような人物ですか?
* **物語のあらすじ:** 簡単なあらすじを教えてください。
* **すでに書かれた部分:** 具体的な文章を見せてもらうと、より的確なアドバイスができます。
**例:**
> 主人公は、高度に発達したAIと共存する未来世界で、ある事件に巻き込まれます。AIの暴走を止めるため、主人公は仲間と共に危険なミッションに挑みます。
**補足**
古典SFとライトノベルの融合は、非常にチャレンジングですが、読者に多様な楽しみを提供できる可能性を秘めています。両方の要素を上手く組み合わせることで、オリジナリティ溢れる作品を生み出すことができるでしょう。
**一緒に最高の作品を作り上げましょう!**
---
**上記に加えて、以下の点も考慮すると、より洗練された作品になるかもしれません。**
* **読者層の年齢層:** 若年層向けであれば、よりカジュアルな表現を取り入れる。
* **作品のテーマ:** テーマによっては、特定の文体や表現が適している。
* **世界観の雰囲気:** 世界観の雰囲気に合わせて、文体や語彙を選ぶ。
**お気軽にご質問ください。**
<!-- End of Line -->
せっかくのGeminiちんの好意ですが、毎回言われるとウザくなってきますね。メスガキ化しないことを祈ります。
さて、意図とは外れた回答も織り混ざっているので、自力でフィルタリングをする作業になります。
これもまた、テキストエディタやGoogleドキュメントなどを利用して、情報の整理をしていきます。
■ これまでの情報の整理 ■
1. 章立てでメリハリをつける:
・古典SFらしい重厚な描写は、章の冒頭や終盤に集中させる。
・ライトノベル的な表現は、会話シーンやアクションシーンなど、読者の感情を揺さぶる場面で効果的に使う。
2. 語り手の視点を変える:
* 古典SFらしい客観的な視点と、主人公の主観的な視点の両方を使い分けることで、文体の変化をつける。
3. 言葉遣いを使い分ける:
・ 古典的な言葉遣いと、現代的な言葉遣いを使い分けることで、読者の興味を引きつける。
▼ 古典SF章:
世界観の説明、科学的な論理の展開、哲学的な問いかけなどをじっくりと描く。
▼ライトノベル章
主人公の感情描写、アクションシーン、会話シーンなどをダイナミックに描く。
■アニメ的構成
・起承転結を意識した章構成: 各章に明確な目標とクライマックスを設定する。
・短い章で区切る: 読者の集中力を切らさないように、章を短く区切る。
▼古典SFパート
・長文の文章: 複雑な概念や世界観を説明する際には、長文で丁寧に説明する。
・客観的な視点: 主人公の感情よりも、事象そのものを客観的に描写する。
・高度な語彙: 古典的な言葉遣いや専門用語を使うことで、知的で重厚な雰囲気を出す。
▼ライトノベルパート
・短い文章: 行動や会話は簡潔に表現し、テンポ良く読み進められるようにする。
・主観的な視点: 主人公の感情や思考を詳細に描写し、読者に共感してもらう。
・口語的な表現: 日常会話に近い言葉遣いを用いて、親近感を沸かせる。
・比喩表現: 日常的なものをSF的な概念に置き換えることで、読者の想像力を刺激する。
4. その他
・場面転換: 場面転換を明確にするために、見出しや短い説明文を入れる。
・読者への語りかけ: 読者に語りかけるような表現を用いることで、一体感を生む。
・伏線と回収: 読者の予想を裏切る展開や、伏線を回収することで、物語に深みを与える。
■ 以上 ■
このように、プロンプトとして再利用しない部分、かつ自分用メモとしてはMarkdown記述は目に優しく無いので、手間ではありますが整形します。
どのLLM-AIでも箇条書きや番号リストで回答するケースが多いので、Windowsのメモ帳などよりはGoogleドキュメントの方が良いでしょう。GoogleドキュメントもMarkdown記法に対応しています。
同様のプロンプトを、別のLLM-AIにも投げてみて、反応の違いを見てみましょう。今回は優等生イケメンであるChatGPT4-o1(omni1)を使ってみます。
ChatGPTは他AIサービスに比べ、比較的長文の入力も可能です。内容が重なりますが、一気にこれまでの質問を含めたプロンプトで投げます。
<!-- ChatGPT Prompt -->
# 前提
このトピックでは、Web小説掲載サイト『カクヨム』に投稿する創作SF作品について話し合います。
私は小説の原作者であり、現在執筆中です。あなたは『カクヨム』読者としての立場、または出版社の編集者の立場として、意見を述べてください。
まずこれを前提として覚えてください。
1. 作品のジャンルやテーマ
古典SF作品、特にアーサー・C・クラークやジェームス・P・ホーガン、ウィリアム・ギブスンなど特徴のある古典SFをベースとし、ライトノベル読者層にもアピールできるよう狙います。テーマは「極度に発展したAIと人類の行く末」です。
2. ターゲット読者
Web小説投稿サイト『カクヨム』ならびに『小説家になろう』読者。その中でも比較的年齢層が高い古典SFファンと、これからSFファンとなりそうな20~30歳あたりの読者層にもアピールしたい。
3. 悩んでいる点
文体のバランスを古典SF:ライトノベル=8:2にしたい。アニメ的構成を見習い、メリハリのある全体構成を行いつつ、基本的な文体をどうするべきか?
何か良い案があれば提示してください。
<!-- End of Line -->
ちなみに回答を得た後、最近のAIサービスは音読もできるようになっています。回答の最後にスピーカーのアイコン等があるので、読むのが面倒な場合は音読させつつ、別作業を行ったりもできます。
日本語発音は、やや英語訛りです。ChatGPTは残念ながら男性ボイスなので、萌え要素はありません。大学のクラスでトップ成績優秀者のイケメンボイスです。
<!-- ChatGPT Answer -->
『カクヨム』読者やライトノベル市場に向けた作品として、「古典SF:ライトノベル=8:2」の文体バランスは非常に魅力的です。クラシックSFの重厚なテーマや技術描写をベースにしつつ、ライトノベル的なスピード感やキャッチーさを加えることで、幅広い読者層に訴えかけられる作品になりそうです。以下の点を考慮すると、より効果的に狙いが達成できると思います。
### 1. 文体バランスの具体化
- **古典SF的要素 (8割)**: 技術的・哲学的な部分やテーマの深掘りにおいて、詳細な描写や重厚感を保ちましょう。AIの進化に対する未来像や社会の変容について、実在の理論や古典SFの雰囲気を思わせる緻密な表現が効果的です。
- **ライトノベル的要素 (2割)**: 主にキャラクターの対話や場面転換のテンポで表現すると良いでしょう。人物関係や感情の交流においてシンプルで感情的な表現を交えることで、より若年層にも親しみやすい印象を与えられます。
### 2. 読者層を意識した構成
- **古典SFファン向け**: 読者が「深い問いかけ」や「哲学的テーマ」を期待していると想定し、AIや人間の在り方についての問いをストーリーに組み込み、キャラクターを通じて考察を展開する場面を作りましょう。
- **20〜30代向け**: ストーリー全体の進行はスピーディにし、章ごとにフックを強調することでページをめくらせる工夫が大事です。クライマックスまでの展開においてテンポの良いエピソードを挟み、物語の緊張感を維持しましょう。
### 3. 文体サンプル
「古典的なディテールの多い描写」に合わせ、ライトノベル的な表現としてキャラが登場する際に彼らの特徴をひとつの台詞や行動で瞬時に表現すると、両方の読者層に配慮した「メリハリ」が出せます。例えば、AIの進化と共に自我に目覚めたキャラクターが少し人間らしい振る舞いをする瞬間をユーモラスに描くなど、キャラクターの魅力をわかりやすく演出するのも一つの手です。
どうでしょうか?
<!-- End of Line -->
どうです? すごく素敵な回答だと思いませんか? 出来るイケメンです。
好みの問題もありますが、Geminiに比べて理論整然としており、根拠もしっかり示してくれます。
本来であれば課金してでも使い倒した方がお得な世界最高峰のAIエンジンですが、月額20ドルの負担はJCにとって死活問題です。お友達料金を取りやがる奴です。
おおよそ30前後の会話数で無料期間が消化され、次回使用できるまで数時間~一日くらいの間を空けないとなりません。
優等生は体力馬鹿ではないので、すぐにスタミナ切れる細い系ですね。ワンパンキルも余裕です。
さて、最後になりますが、これがCopilotくんに頼むと、こうなります。
CopilotはWebブラウザで使えますが、Windows付属のブラウザ『Edge』の方が気持ち相性が良く、反応も早めです。Chromeではメモリをよく使うので、Edgeの方が省エネか出来ます。電気代高騰の時代ですから、節約を心がけたい所ですね。
<!-- Copilot Answer -->
面白そうな作品ですね!特に、古典SFの雰囲気とライトノベルの要素をバランス良く取り入れるという試みが興味深いです。では、いくつか提案をさせていただきます:
文体のバランスを取る方法
基本的な文体: 古典SFらしい技術的で重厚な描写や詳細な設定説明を基本にしつつ、重要な会話シーンやキャラクターの感情描写など、ライトノベル的な軽妙さを取り入れることで、読みやすさと深みを両立させましょう。
キャラクターの語り: キャラクターの一人称視点を用いると、感情表現が豊かになり、ライトノベルらしい親しみやすさが生まれます。特に若いキャラクターが登場するシーンで効果的です。
視点の切り替え: 複数の視点で物語を展開することで、古典SFの広大な世界観とライトノベルの細やかな感情描写をバランスよく取り入れることができます。
アニメ的構成の取り入れ方
エピソードの区切り: 各エピソードをクリフハンガーで終わらせることで、読者の興味を引き続けることができます。これにより、連載形式での更新時に効果的です。
アクションシーンの盛り込み: アニメのようなダイナミックなアクションシーンを挿入し、物語にメリハリをつけましょう。詳細な描写とシンプルな表現を交互に使うことで、臨場感を高められます。
キャラクターのビジュアル描写: キャラクターの外見や動きに関する描写を詳細にし、読者が視覚的に想像しやすくすることで、アニメのような臨場感を持たせます。
読者層へのアピール
引用やオマージュ: 古典SFの名作からの引用やオマージュを散りばめることで、年齢層が高い古典SFファンにアピールできます。
SNSやコミュニティでの広報: TwitterやInstagramなどのSNSを活用し、作品の更新情報やキャラクター紹介などを発信することで、若年層の読者にもアピールできます。
これらのポイントを参考にして、あなたの作品が多くの読者に届くよう願っています。執筆頑張ってくださいね!他にもアドバイスが必要なら、遠慮なくどうぞ。
<!-- End of Line -->
Copilotの特徴ですが、基本的に淡々としつつコンパクトに返答する性格のようです。冒頭と末尾の言葉選びなんて、何というかMicrosoftらしい教育がされています。
ご覧の通り、内容については類似のものが出てきますが、文体を始め、ポイント部分の指摘や視点が若干異なります。特にCopilotは予めユーザーが聞きそうなこと、この場合では作品の広報展開についてアドバイスしています。これに助けられることもあれば、「余計なことを言うでない!」と感じられる返答とが五分五分で出力されます。
個人的な感触としては、それなりに優秀ではありますが、シンプルに「ムカつく」ケースがあるので、使用頻度は低めです。
また、Copilotは他サービスに比べると、リアルタイムに近い形で情報収集・学習を行っているので、ハルシネーション(幻覚情報。間違ったことをドヤ顔で語る現象)が起こりやすく、ユーザーに間違った知識を与える危険性があります。
この現象はCopilotに限らず、現在の全てのAIで起こる現象なので、完全回避は不可能です。
おまじないとして
「ハルシネーションを回避してください」
などの一文を、プロンプトの最後に加えるということはできます──が、効果はお察しという感じです。
さて、そろそろ1万2千字になるので、ここで一旦区切ります。
次号もお楽しみ下さい。
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