AIをフル活用したSF小説執筆

かんな@バーチャルJC

前提 編

大規模言語モデル人工知能の小説執筆サポート活用について

■ 筆者紹介

 まず色々と説明させて頂く為にも、読者の方には私の属性などを知って頂く必要があります。少しだけお付き合い下さい。

 筆者は元々ニコニコ動画で動画投稿する事を趣味としていた者で、MMD(MikuMikuDance。3DCGアニメ作成ソフト)での活動を主としていました。ですので、元々文筆系ではなく映像畑の人間になります。

 そういう意味では『ビジュアルから文章作成』する側であるので、文筆専門でやられている方とは語彙が異なる場合がある事を、予めご了承下さい。


 仕事内容は個人情報の都合上、非公開としますが、まぁ色々とデザイン周りの事をしています。コロナ禍にて疾患し社会情勢的も重なったが故に仕事量が減り、空いた時間で小説執筆に手を出す事にしました。

 カクヨムのアカウントは2017年に作成していましたが、これまでは休眠アカウントでしたが、拙作『ノルンの角笛』を掲載する事になり、発表側として活動し始めました。



■ 『ノルンの角笛』掲載の意義

 幸運なことにネット環境の進化や高度なAIなどの登場があり、様々なクラウドサービスやAI機能(検索・翻訳・言語認識・音声入出力など)が手軽に利用できる時代になりました。ようやくSFの設定に現実が近づいた感があります。

 元々古典SFファンな事もあり、一番よく印象に残っている代表的な古典SFをモチーフとしつつ、カクヨムではマイナー系な表現方法とライトノベルの利点をバランス良く活かしながら、AIをフル活用して整形や校正を行い、実際に連載しております。

 作品掲載開始後の段階では、このドキュメントの構想はありませんでしたが、SF作品を創っている者として、最先端技術の紹介などを含めながら、『ノルンの角笛』との連動企画として掲載を開始します。

 カクヨムではブログサービスなどで見られる表示整形機能がほとんど在りませんが、できるだけ読みやすい形で整形を行った上で連載する予定です。


 SF小説をAIで書く──というと、本文全てがAIの自動生成で行ったような印象が出てしまいますが、『ノルンの角笛』では基本手書きです。サポートや文章の一部分だけを利用しつつ、自分の色と味、香りを加えた上で掲載しています。


 正直な感想としては、現時点での大規模言語モデル人工知能LLM-AIの日本語理解能力、文芸作品の執筆能力は低いと感じています。国産のLLM-AI「Sakana」は期待していますが、まだ一般的には公開されてるものではありません。

 現在筆者は、5つのAIサービスを連動させつつ、それぞれの特性や制限の中、「費用をかけずに」にどこまで実効的なのか、という実験も兼ねています。

 その実験の結果が、『ノルンの角笛』であり、このドキュメントとなります。


 恐らくこのドキュメントの読者の方は、ライトノベルなどを楽しむ層より、作者側の人が多いと思いますので、できるだけ他の方にも利用できそうな内容を記載していきます。


 なお、LLM-AIの回答を全て表示すると長くなります。1エピソード当たりの文字数が多いので、その点も予めご了承下さい。


 また、『ノルンの角笛』で掲載済みのエピソードだけでなく、やや先行した情報や、本編中では明記されない内容も公開していく場合があります。

 かなりのネタバレになりますので、ご注意下さい。

 逆に、このドキュメントを先に読み、後から本編を追いかける事で、AI利用の過程と結果を検証できるようになります。



■ 利用している大規模言語モデル人工知能について

 作品執筆で利用しているサービスは以下の通りです。


1. Microsoft Copilot

 主に予備的な活用。言語系よりもビジュアルイメージ用画像生成などで利用。

 また、検索が難しいワードなどを提案してもらう用。


2. Google Gemini

 日本語処理能力が比較的高いので、部分的文章校正や設定組立・改良などに使用。


3. Google NotebookLM

 主力となる小説執筆全般で活躍しているサービス。

 長文や複数ドキュメント、YouTubeやmp3(音声ファイル)にまで対応している。


4. Notion AI

 作品制作全体進行管理。用語説明や設定組立用データベースとして活用。


5. ChatGPT4-o1

 基本無料だが、連続使用には月額20ドルが必要なので、補助的な利用。

 能力はこの5の中ではダントツのトップレベル。

 正確性や日本語処理能力も、Geminiエンジンより高性能。


 どのサービスも一長一短であり、AIエンジンの特色や企業カラー、欠点や癖があります。どれが良くてどれが悪いかではなく、全て使い倒します。

 この他にも、Leonard.aiなどの画像生成AIも使いますが、ガチャ要素が強いので遊び的な感じでの活用や、ビジュアルイメージを文章化する時の写真取材代わりに利用しています。

 また翻訳AI「DeepL」やGoogleドキュメントのAI自動校正、Google検索などのAI検索、AI合成音声といったAIと名の付くものは、無料であればとことん使い倒します。

 もし、読者の方で「このAIは面白いよ」というのがあれば、是非ともご紹介下さい。


■ 最後に

 氷河期やらバブル崩壊やら巨大地震、ウイルスパンデミックなど変化が激しい時代ではありますが、科学文明も同じく日進月歩な時代です。

 平和な国、日本ではありますが生活には大変な苦労がある中ではありますが、そんな中でも様々な便利道具が生まれており、無料利用できるものも増えました。

 原稿用紙と筆から、PCとAIを使った小説作品の制作を個人で行えるようになっている、悪くない時代でもあります。

 MMDの文化圏は少し特殊で「知識や制作作品を持ち寄り、お裾分けする」文化があります。筆者もその文化に触れてから、かれこれ16年経ちました。

 本来であれば連載途中の執筆実例やノウハウなどは企業秘密的扱いではありますが、時代が変わりつつあるのと、読者側としても楽しい作品が増えるのは大歓迎なので、情報を共有するものです。


 読者の皆様の、わずかでも糧になる事を祈りつつ、連載を開始します。

 宜しくお付き合いの程、お願いたします。



(※:このドキュメント作品はカクヨムエディタで直接打ち込み、あまり校正を行わない予定です。誤字脱字など読み辛い所があるので予めご了承ください)



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