第4話 意外な美尻との遭遇

石松紅殿様の「美尻コレクション」への熱意は留まることを知らず、彼の名声はますます広がっていた。城にはすでに、花子や美尻の銀次といった傑作が揃い、「おしりの城」は一大観光スポットとなりつつあった。


そんなある日、紅殿様は家臣の弥助と町を散歩していた。「もっと完璧なお尻があるはずだ!」と紅殿様はつぶやき、日々理想を追求し続けている。ふと、広場の片隅で異様に騒がしい声が聞こえてきた。


「大きな毛が生えた、毛玉のようなお尻をご覧あれ!」


広場の中心で、旅の見世物師が興行を行っていた。その中でもひと際目立っていたのが、特大サイズの体を持つ「美尻ブタ」のポン太だった。見世物師は、自慢げにポン太の美尻を人々に見せびらかし、観客は笑いと驚きで大盛り上がり。


「何という丸みと張り…!これは我がコレクションに加えぬわけにはいかぬ!」と、紅殿様は目を輝かせて見世物師に駆け寄った。


「見世物師殿、そのブタのお尻を、わしの城に飾らせてくれぬか?美尻のためなら、いくらでも支払おう!」


見世物師は最初戸惑ったが、紅殿様の熱意と、コレクションにかける執念を感じ取り、快く承諾した。「ブタのポン太も美尻を称える殿様の城に行けるなら、これ以上の名誉はありませんよ!」


こうしてポン太の美尻も「おしりの城」に加えられることになった。ポン太の型取りは、これまで以上に難しいものであったが、職人たちは挑戦を受け、見事にそのふくよかで愛らしい丸みを再現した。


ポン太の美尻が展示されると、城に来た見物客たちは「人だけでなく、動物のお尻も飾られるとは!」と驚嘆し、ますます城の評判は高まった。


この一件で、紅殿様は気づいた。「美尻の美しさは人間に限らず、あらゆる生き物に宿るものだ」と。そのため、「おしりの城」の対象はさらに広がりを見せ、紅殿様の美尻探求の冒険は、新たなステージに突入するのだった。


次回、「動物界の美尻」に惹かれた紅殿様が、野山を駆け巡る冒険へと繰り出す!

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