第3話 伝説の美尻を求めて
花子のお尻の型取りが無事に終わり、城内には「おしりの城」の名にふさわしい初の美尻模型が飾られた。石松紅殿様はその出来栄えに満足し、さらに美しいお尻を求める気持ちがますます強くなっていた。
「花子の美尻も素晴らしいが、わしの理想はまだ高い!完璧な美尻を探すため、次なる場所へ行くぞ!」と紅殿様は高らかに宣言した。
「殿様、次はどこへ向かわれますか?」と家臣の弥助が尋ねると、紅殿様は思案顔で答えた。
「わしが聞いた話によると、城から東に数日の道のりに『伝説の美尻』を持つ者がいるらしい。彼の名は“美尻の銀次”というそうじゃ。わしの理想を叶える美尻かもしれぬ!」
美尻の銀次とは、かつて旅人たちの間で囁かれていた、完璧なプロポーションと力強い筋肉を持つ男の噂の人物であった。彼の姿を見た者は皆、その美尻に心奪われ、二度と忘れられなくなるという伝説がある。
紅殿様と家臣たちは、早速準備を整え、東の山奥に住むとされる銀次を探しに出発した。道中、険しい山道や渓谷を越えながら、彼らは目的地に近づいていった。
数日後、ようやく山奥の小さな村に辿り着いた一行は、村人たちに尋ね回り、ついに美尻の銀次がいる場所を突き止めた。銀次は、村の鍛冶屋で働いており、その美尻は毎日鍛え抜かれた筋肉と見事なバランスが自慢だという。
紅殿様は銀次の仕事場に近づき、鍛冶場の入り口で堂々と声をかけた。
「そなたが美尻の銀次か!わしはおしりの城を築いた石松紅である。そなたの美尻をわしの城にて称えたい!どうか、お尻の型を取らせてくれぬか?」
突然の訪問に、銀次は驚いたが、殿様の強い眼差しと熱意に圧倒され、しばらくの間唖然としていた。しかし、その後、誇らしげに胸を張り、答えた。
「確かにわしの美尻には自信がある!殿様の熱意に免じて、協力させてもらうとしよう。」
こうして銀次の美尻も「おしりの城」のコレクションに加わることになった。鍛え抜かれた筋肉の質感を忠実に再現するため、職人たちもさらに技を磨き、紅殿様の理想に近づけようと奮闘した。
銀次の美尻が城に飾られると、その存在感は圧倒的で、訪れた者たちは皆、その見事さに目を見張った。「おしりの城」は一層有名になり、遠くの村々からも美尻自慢の人々が集まるようになった。
次回、さらに意外な場所で新たな美尻が発見され、紅殿様の冒険は続いていく…!
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