第13話 踊っていたころ

若い頃、ダンスをやってました。


ジャンル的には、ジャズダンスというやつです。

とはいえ、クラシック以外は、何でも踊った感じでした。

モダンバレエみたいなのとか、ヒップホップとかも。


週一回のレッスン。

1年半ぐらいごとの発表会。

なんだかんだで、10年ほど続けました。


まったくの下手の横好き。

矢芝は身体も固かったし、

脚も上がらなかったし、

動きもにぶかったので、

本当に、ただ「好き」というだけで続けていました。


踊ることは楽しかった。

踊るために、身体を作り上げて行くのも、気持ち良かった。


舞台人たちの悲喜こもごも。

羨望せんぼう嫉妬しっともあったけど、

矢芝の周りは優しい仲間ばかりで、互いに助け合い、支えてもらいました。


矢芝はもう踊っていないけれど、機会があれば、レッスンだけでも受けてみたいです。


……身体、めっちゃ動かないだろうけど……


そして、経験したものは何でも創作に生かす!


ダンスもの、ダンサーものは、まだ書いたことありませんが…


矢芝の既作は戦闘シーン多めなので、そこの描写に少し役立っているかな? と、思います。


シーンを書いている時は、振り付けをしている感覚に似ています。

実際に自分で動いてみたりもします。


剣戟けんげきも格闘も、動きがきちんと次に繋がるのか、が大事じゃないかと思うんです。

ダンスもそうですけど。


重心がちゃんと動くのかどうか、というところですね。


部屋が狭いので、さすがに跳んだり、転がったりはしませんが、頭のなかでシュミレーションしながら、簡単に動きを確認します。


時には、定規を剣に見立てて、持ってみたりして。


もっと長い物としては、我が家にはほうきなどのアイテムがありますが、さすがに事故った時の被害が大きいので、さすがに自粛。


ですが、夢中になると、振りが大きくなって、身体のあちこちがるので、要注意なのです。


そこ!

年寄りの冷水とか言うな!


……その通りだけどもさ。






















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