第9話 演劇部だったこと

高校生の時、演劇部でした。


一番少ない時期で、総勢7人。

全部女子。


人数が少ないから、文化祭などの時は、別の部活の友達に、裏方を手伝ってもらったりしていました。


文化祭の、体育館の舞台発表は、我ら演劇部の他にも、軽音楽部とか、吹奏楽部とか、バトン部とか…

他に部活以外のバンドの演奏もあって、コマ数は争奪戦。


40分、割り当てられたかどうだか…ぐらいです。


演劇の上演時間としては、決して長くはありません。


けれども、さほど演劇に興味の無い人が、黙って席に座っていなければならない時間とするならば、そこが限界というところでしょう。


「とにかく、途中で席を立たせない。楽しんでほしい」


これだけを念頭に、舞台を創り上げていました。


あの手この手を駆使して、

ひたすらに目まぐるしく。

笑わせたり、踊ったり、

驚かせたり…


演劇と小説は別物ですが、


「あの手この手で、観客を飽きさせない」


というのは、小説にも通じると、今になって感じます。


どうしたら、最後まで読んでもらえるか。

どうしたら、楽しんでもらえるか。


同じだな、と、思います。



高校生のフルカさん、


こんな未来でゴメンね。


でもね、

まだ、


「まだ」だと思っているよ。



あー、それから、


も少し勉強、

しといて欲しかったよ。


な。






















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