第7話 トライアンドエラー

先日、久しぶりに公募にトライしてみました。

カクヨム以外での小説投稿。

超短編の、掌編小説です。

矢芝宅は、通信環境が悪いので、Webでは無く、紙に出して郵送しました。


気分を変える…くらいの気持ちでトライしてみたのですが、掌編、難しかったです。

文字数にして2000字ほどですかね?


まず、規定に沿った用紙を作るところから始めます。

かーなーりー久しぶりに、ワープロソフトの書式をいじりました。

……この時点ですでに、涙目だったりする……


Web投稿だと、テキスト添付で良いらしいので、この苦労が無いのですが、テキスト直打ちって、何か使い辛いんですよね…


掌編小説。

短さゆえの難しさが満載で、悪戦苦闘しつつ、どうにか完成。

コンビニで出力して、(矢芝宅にはプリンターも無い)郵送しました。


雑誌に小説を初投稿したのは、はるか昔の20代始めの頃。

まだインターネットが普及しておらず、小説は紙媒体で読むしかなかった時代です。


そこそこ長編だったように記憶しています。

書いたのは、今でいうところの異世界ファンタジーでした。


公募のお約束として、本文の他に、「あらすじ」を付けなさいとあります。


「あらすじ…」

若い矢芝は悩みました。


「あらすじ」

どうすれば良いんだろう?

どう書けば良いんだろう?


しかも「あらすじ」は短く書く事が要求されます。

全然枚数(文字数)足りないし……


悩んだ若き矢芝は、

「審査員だって読者なんだから、読んでみたいと思わせるように書こう!」

と、結論しました。


それでできた「あらすじ」は、クライマックスの前までしか書かず、


「彼らはこれからどうなるのでしょうか! 乞うご期待!」


みたいな終わり方をしたのでした。


…………。

…………。

恥ずかしっっっ!!


北島マヤかよっっ?!

(解説:漫画「ガラスの仮面」の主人公北島マヤは、オーディションの時に、審査員も観客と位置づけ、全力演技で突破した)

タイムワープして、昔の矢芝から原稿を奪いたい…。


もちろんこの小説は、一次選考すら通らずに落選しました。


今、公募の応募規定には、

「あらすじは結末まで書きなさい」

と、必ず記されています。

親切な時代になりました。


それどころか、カクヨムを含め、Web投稿サイトのコンテストでは、文字数の規定はあっても、公開作にタグを付ければ応募完了とするものが大多数です。

本当に、良い時代になりました。


トライアンドエラーの、エラーがずーっと続いています。


そもそもトライアンドエラーとは、「失敗を得てより良き方向へ進む」という意味だそうです。


七転び八起き。

でも、歳を取ると、立ち上がるのがなかなか辛い。

もう人生がエラーなんじゃないか…なんて考えたりします。


それでも、「あらすじは結末まで書く」ことを、今は知っているから。

短い文で、どうにか書けるようになったから。

それは、微かながら成長といえるものなのかもしれません。


くだんの公募投稿、結果は来年だそうです。

さて…どうなることか。

それこそ「乞うご期待!」してみましょうか……
























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