第4話 その頃のクラスメートたち(1)

 リョクヤは内心で不満を持っていた。あのマモルの側にいた他校の女生徒を自分のモノにしたかったのに、王により却下された事に。


「クソッ、マモルの野郎には勿体ねぇだろうがよ!! 俺のビッグなジュニアで堕としてやろうと思ってたのによ!!」


 そんなリョクヤの為に用意されたのは個室である。それは王がリョクヤの勇者としての力に多大な期待を持っている事を意味していた。

 リョクヤの能力は、


【名前】リョクヤ

【年齢】十八歳

【性別】男性

【種族】人

【状態】怒り

【職業】高火力士

位階レベル】六級

【能力】

 体力∶9,500

 気力∶5,500

 魔力∶7,000

技能スキル

 極火魔法

 身体強化

 剣鬼技

 魔力制御


 既にレベル四級に匹敵する能力であった。職業至上主義ではあるが、良い職業役に立つの者の能力値は確認するのである。

 そして確認されたリョクヤの能力値は王や第一王女が思っていたのより高いものであったので、一人だけ個室を与えられたのだった。


「ケッ、まあ良いか。いずれ魔王を倒しに行く時にはマモルやあの女が行った辺境地を通るっていう話だしな。まあ、それまで精々俺のために頑張ってあの女を守れよ、マモルよ〜」


 そう独り言ちてから部屋に控える侍女を手招きするリョクヤ。


「お呼びでしょうか、リョクヤ様」


 この部屋にいる侍女はリョクヤの好きにして構わないと第一王女から聞いている。なのでリョクヤはいきなり侍女の着ている服を掴んで破った。


「キャーッ、な、何をなさるのですか!?」


 しかし侍女は第一王女から何も聞かされていなかったようだ。


「オイオイ、男と女が一つの部屋にいるんだからよぉ。ヤることは一つだけだろうがっ、よっとっ!!」


 言うだけ言って更に侍女の服を剥いでいくリョクヤ。この侍女は子爵家の三女で王家で侍女として勤めれば嫁ぎ先に困らないという理由で侍女となったのだが、まだ成人になったばかりの十五歳であった。当然だが男性との性的行為などした事もない。

 なのでリョクヤに力尽くで裸にされて、抵抗する間もなく裸になったリョクヤに貫かれた時に、心が壊れてしまった……

 事を終えたリョクヤは表に立っていた護衛に


「おい、壊れちまったぞ。王女に今度は壊れない女を寄越せと言っておけ!」


 そう言って心が壊れて無表情となった侍女を裸のまま護衛に向かって突き出したのであった。


 リョクヤ以外のクラスメートたちは、職業別に男女にわけられて、四人で一部屋を与えられていた。女子たちにはイケメンな世話係がつき、男子たちには美人だったり可愛い容姿の侍女がつけられたが、それは良い職業役に立つの者だけで、下位職業と呼ばれるあまり役に立たないと思われている職業の者は男子女子も合わせて大部屋に押し込まれていた。その人数は九人で、女子六人、男子三人であった。


 四人部屋に入ったのは女子が一組、男子が二組である。つまり、マモルを除いたクラスメートの人数は、男子十二人、女子十人の合計二十二人だった。


 そしてこの世界に来るまではある程度の我慢をしていた己の欲望を、ここぞとばかりに解放する者たちが現れ始めたのだった。

 

 大部屋に押し込められた女子六人のうち、三人の女子が、他の女子三人と男子三人に命令をし始めたのだ。

 その三人は役に立たないと言われても戦闘系の職業で、スキルも戦闘系である。

 他の男女六人の職業はラノベでいう生産職で、戦闘系のスキルも無かった。

 なので暴力を振るわれて女子三人に従うしか無かったのだ。


 それから六人には地獄の日々が始まった。


「おら! ちゃんと舐めてキレイにしなさいよ!!」

  

 大部屋のボスとなったカオルの足を全裸にされて舐めらされているのは男子二人で、タツヤとコウキという。


「ほら、よそ見しないでちゃんと私を見て舐めなさいよ!」


 副ボス格のミドリの股間に顔を充てがわれている同じく全裸の男子はショウタという。


 残りの女子三人はもう一人の女子であるサヤカによって男子と同じく全裸にかれて、部屋の掃除をさせられていた。

 

「まったく、何が役に立たない職業だってのよっ!! アイツら、このアタシをバカにしやがって!」


「そうだよね、カオル! アイツらよりも早く強くなってこんな場所からさっさとおさらばしようよ!」


「ああ、それ賛成! だから訓練は真面目に受けようよ!」


「そうだね。幸いだけどアタシたちはレベルアップが他の職業よりも早いみたいだし、三級になったら金と金になりそうな物を持ってこんな城から出ていこう。それでこの世界で好き勝手に生きようよ!」


「賛成! そうしよう! ねっ、ねっ、その時にこのショウタだけは連れて出てもいい、カオル?」


「フンッ、アンタよっぽどその犬が気に入ったんだね。足手まといになったら容赦なく捨てると約束出来るなら連れていってもいいよ!」


「ヤッタ、アリガト、カオル」


「ちょっと、それじゃアタシもこのミツキを連れていってもいいだろ、カオル?」


「ハッ!? アンタもかい! 連れて出ても良いけど、条件はショウタと一緒だよ!」


「リョーカイ! それじゃ明日からも真面目に訓練する為に性欲解消しとこうっと! そら、ミツキコッチに来なよ!!」


 こうして大部屋で痴態を繰り広げているが、その姿を見られているとはカオルもミドリもサヤカも気がついてない。


「フフフ、時期を見てあの男女六人に接触しなさい、ユーリ、アヤネ」


「はい、レイラ様」


 水晶に映し出される痴態を別室で見ていた第一王女のレイラは側に控える男女にそう命令を出していた。


 一方で四人部屋の男子二組の間でも対立が始まっていた。女子四人をどちらが堕とすかという対立である。


「フフフ、ミヤビさんは僕の頭脳と容姿に既に堕ちているからね、他の三人を早めに堕としてくれよ」


 四人の女子のうちミヤビを堕としたという男子だが、実際は違う。

 ミヤビはビッチなので、もう一組の男子の方にもミヤビを堕としたと思っている者が居るのだ。


 後に二股、いやイケメン世話係二人ともヤッていたので四股がバレたミヤビはこう言った。


「だってミヤビ、一人だけなんて無理だよぉ〜、どっちもミヤビを満足させてくれなかったから〜。だからリョーくんとセラくんとエッチしたんだもん。リョーくんのは長さは少し足りないけど、太さが良かったの。セラくんのは太さは足りなかったけど、長さは最高だったの。あ、二人のはどっちも物足りなかったよ」


 アッサリとそう言われて堕としたと自慢していた男子二人は他の男子から嘲笑されるようになった。


 そんな感じでそれぞれの思惑を持って過ごしていたマモルのクラスメートたち。


 しかし訓練を真面目に受ける者も少なく、まだまだ魔族との戦闘には誰も役に立ちそうにない事だけは確かであった。


 そして勇者たちの訓練の進まない事に苛ついている王太子と、それを面白そうに見ている第一王女のレイラ。王は既に勇者たちの事は王太子と第一王女に丸投げして、愛人たちと享楽にふけっていたのだった。


 

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