第2話 親友からの要望
思わず僕はゆっくりと後ろに振り返ってみると、確かにいた。白無地のワンピースを着た彼女の姿があった。
振り向いたのを合図に遥は僕に突撃するように抱きついてきた。
「悠斗。ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」
「え、本当に何があったの?」
「私が弱いばっかりに……ごめんなさい」
僕の胸元で遥がすすり泣いていてる。あまり頼りたくないが、鈴木財閥の力を借りる為に
兎に角、和真に連絡しよう
「あ、連絡をとるのならパソコンの方でしてください」
「え。なんで?」
「鈴木君とそういう取引なんです。」
取引?そういえば、なんで遥はコッチに来れてるのだろうか?バイトしてるなんて聞いてないけど。ただ遥がそう言うのならパソコンで連絡を取るか
「和真、遥の身に何があったんだ」
『お、佐藤の奴、無事に着いたか。慌てんなよ、ちゃんと答えるから』
ビデオ通話にしたら和真は応じて、コチラの状態をみてホッとした様子だ。
それはそうと
「和真、なんで遥が帰ってきてんだ」
『あーそれな?俺とお前、そして佐藤自身も軽く見てた節があったって事みたいだ』
「どゆこと?」
『要はお前が近くにいないと恐怖を感じる様になったくらいには、トラウマにまで発展してたっぽいわ』
そんな・・・遥にトラウマがあっただなんて・・・ずっと一緒にいたから逆に気が付かなったとか。
和真はそれはそうとと、こちらに何か用があるみたいな感じだった。
『ところで佐藤。そっちに着いたからには俺の要望に応えて貰うぜ』
「え、和真に遥。一体なんの取引を・・・それは応えないと駄目なのか?」
遥に聞いてみると頷いた。和真も勿論だと頷いている。二人の間でなんの取引をしたんだ・・・!?
「私、彼と取引してるの。だからお金を貸してもらったから、応えないと駄目なの」
『そうだぜ。なんの代償も無くお金なんて貸すわけねーだろ』
「な、何が望みだ・・・!?」
『知れた事。お前らそのままセ〇クスして俺に見せつけてくれ』
「・・・は?」
『あ、聞こえなかった?お前らそのままセ――』
「じゃなくて!なんで見せつける必要あるんだよ!」
『うっせぇ!こちとら間違えてNTRの見てしまって脳が破壊されてんだ!お前ら幼馴染の純愛いちゃラブエッチで回復させろって事だ分からんか!』
「分かってたまるかボケェ!!」
とんだ要望だなおい!和真がそう言うのならやってやるけど!
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