第11話~再婚相手~
特に変哲もない1日を学校で過ごし、放課後になった。
「きりゅ~」
「尊!!」
「このまま直で行くの?」
「ん。そうだよ。一回帰る?」
「いや、別にいいけど」
「じゃあ、しゅっぱつ~」
なんか、やっぱり不良に見えない…
というか俺のことなのに、ついてきてくれる尊、優しいな…
待ち合わせの場所は、学校から10分程度あるいたところにあるカフェだった。
「…ねぇ尊ここで本当にあってる?」
「…桐流がここだって言ってただろ」
「いや、だってこんなところに、中学生男子二人が入っていいのかなって…」
「…まぁ…しらね」
そのカフェは男子中学生は絶対に近づかないような、おしゃれで静かなカフェだった
…どうしよう…
「尊…ついてきてくれるよね…?」
「…まぁな…」
「よしっじゃあ行くぞっ」
「……決めるの早いな…」
…決めるのは早いうちがいいっていうもんっ…暗殺の世界じゃ…迷ってる間に殺されるかもしれないからね
そしたら後ろから話しかけられた
「…もしかしてあなたが黒瀬神野くんの、息子くんの桐流くん?」
「…はい」
「よかった~私は神野くんの再婚相手の佐味秦美代です。よろしくね」
「よろしくお願いします…?」
「そちらの子はお友達?」
そして慌てて尊が答えた
「あ、桐流の親友の尊です。高坂尊。よろます」
「尊くんね。じゃあ二人とも中に入りましょうか」
そして先に美代さんが入った後、尊が小さく舌打ちをして
「…なれなれしく名前で呼ぶなよ…」
とつぶやいた
「…まぁまぁ尊…落ち着いて、だから不良って言われるんだよ」
「…不良でいいもん」
「まぁまぁ。中、はいるよ」
「…へいへい」
「桐流くんはさ、実のお母さんが死んで悲しかった?」
唐突に美代さんが聞いてきた。それに尊が答えた。
「あってすぐに何を聞くんですか?桐流の気持ち考えてくださいよ」
「…尊、いいって…」
「…とりあえず桐流は黙ってろ」
「はい…」
尊に言われたら仕方ない。そして尊と美代さんの口論が始まった。
………
「桐流にそんなこと言わないでください。」
「…わかったわ。もう聞かない。」
なぜか、俺ではなく尊と美代さんで契約が成立した。
「じゃあ、顔合わせ終わったんで桐流と一緒に帰ります。さようなら」
尊がさようならの語調を強めていった
「そう。じゃあ次会うときは結婚式かしら」
「…じゃあ…結婚式で……」
気が乗らなかったがそう答えた
「桐流…大丈夫?」
「大丈夫。今日はついてきてくれてありがとう」
「どーいたしまして。」
「じゃあ帰ろうか」
「うん」
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