第2話

えっと…、どうすればいいんだろ。



初めての遭遇にどう対処すればいいのか分からない…。



救急車?いや、そんな大事にする程じゃないよね。



「誰か通らないかな…」



縋るように周りを見渡すが、誰もいない。というか、車の音も何も聞こえてこない。




なんか怖くなってきたんだけど!!





ピリリッーー




突然の機械音に体がビクッと震えた。



その音は携帯で、私のでなければ、彼のものでしかない。



ちらりと彼の方を見ると、ポケットから携帯を出ていた。



なかなか鳴り止まない所からすると、着信の可能性が高い。




もしかしたら、ここに来てくれるかもしれないよね。




やっと、突破口を見つけた私は躊躇なく携帯を取り、名前も確認せず、タップした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る