第3話 「川口市を救う」最も現実的な解決策

① 大学数え唄で「2つとせ、不良学生のたまり場は、茗荷谷に巣を持つ拓大生」で有名な拓殖大学や、「7つとせ、涙ながらに卒業して、世に出りゃヤクザの国士舘」と謳われた国士舘大学といった、気合いの入った大学(の体育会)を川口市に誘致する。

  私が大学生の頃、バイト先で拓大の水球部と働きましたが、下手な格闘技系よりも気合いが入っている。なにしろ、彼らは審判の見ていないところで、水面下で敵の選手を蹴ったり水泳パンツを引きちぎったり(パンツが破れると失格・退場になる)殴り合いまでしているのだそうです。


② 自動車会社のクライスラーでマーケティングを担当していた、米国防長官マクナマラ(1916~2009)は、ベトナム戦争(1960~75年)の頃、「kill ratio」ということを提唱した。 

 「アメリカの新兵を一人前にするには、1年間の訓練期間と1万ドルの費用がかかる。ところが敵国である北ベトナムのゲリラ兵は、一ヶ月の期間と100ドルの費用で戦闘員となる。つまり、アメリカ兵は、一人で北ベトナム兵100人を殺さなければ元が取れない。」と。

  そこで、彼が始めたのが北爆(ベトナム戦争中にアメリカ軍が北ベトナム(ベトナム民主共和国)に対して行なった爆撃)でした。ナパーム弾や枯れ葉剤といった殺傷能力の高い爆弾を大量にばらまき、ベトナム人を一気に大量殺戮することで「kill ratio」を上げようとしたのです。いかにも、アメリカのビジネスマンらしい、「合理的」(で冷酷)な考え方です。しかし、この考え方はそのまま川口市に当てはまるのです。

  警察官一人を一人前にするには、警察学校で一年間給料を与えながら勉強させます。食費・寮費・各種教材や装備品の費用・給料、そして警察学校の教員の給料等で、一人あたり1千万円はかかっているでしょう。

  また、彼ら警察官が川口市に配備されると、その時点から毎年1千万円かかる(給料・福祉厚生・彼らの勤務する警察署の土地代・備品費用・パトカーの減価償却費・ガソリン代、等々)。当然のことながら、彼ら警察官は裏カネ作りで警察官同士私腹を肥やすことはあっても、市民のために一円たりともお金を稼ぐことはない。彼ら警察官にかかる費用はすべて市民(国民)の税金で賄われるしかない。

  川口市の警察署員が500人いれば、毎年50億~80億円かかるわけです。


  もし、対不良外国人犯罪だけに的を絞った問題解決策を考えるなら、北ベトナム出身のベトナム人や、50年前の体育会系的な元気のいい日本人(の民間人)を雇った方が、よほど安くて・手っ取り早くて・効果的であるに違いない。

  マクナマラ国防長官的発想でいえば、彼らは警察官の100分の1の費用で、しかも、警察官なんぞよりも危険を恐れず、よく働くでしょう。つまり、年間5千万円で川口市における「クルド人問題」はかなり大きく問題解決に向かって前進するのです。

  川口市の人口は、広辞苑 第七版 (C)2018 株式会社岩波書店によれば、57万8千人ということですが、50万人で毎年5千万円拠出することができれば、街の治安が守られるというか、外国人ともっと友好な関係に持っていける。


  しかも、彼ら「民間人」が、それぞれに職業を持っていれば、5千万円という費用はもっと安くできる。たとえば、ちり紙交換屋(廃品回収業)をやりながら川口市を巡回する。新聞配達員となって朝と夕方巡回する。みどりのおばさん(学童擁護員)として、登下校時には街角に立つ。道路清掃員として軽トラで街を巡回する、等々。

  逆に、廃品回収業者や新聞配達員、みどりのおばさん(おじさん)、道路清掃員といった人たちに、日当・手当(危険/交渉/友好関係構築)を支給して、不良外国人との交渉(ケンカではない)・友好を担ってもらう、という手もある。

  廃品回収業者や新聞配達員、みどりのおじさんや道路清掃員としての給料の他に「外国人とのお話手当」として月10万円支給すれば、40人の「外国人相談員」を雇うことができる。


  もういい加減、韓国脳的単眼思考で「警察官・防犯カメラ・パトカーを増やす」といった、子供じみた単細胞的発想は止め、「禍を変じて福となす」、(不良)外国人を複眼的視野と複合的政策によってうまく取り込み、逆に川口市(日本)にとって有効活用する。これぞ、在来種純粋日本人的・大学日本拳法的なる問題解決思想というものなのです。


  体育会出身者なら喜んでやるでしょう。

  金属バット一本支給してくれれば、防弾チョッキも無線も、拳銃も要りません。  廃品回収業の傍ら、コンビニ前でたむろする不良外国人に優しく話しかけ、道路清掃員としてゴミの不法投棄をする人に話をし、怪しい素振りで女性の後をつける人には、みどりのおじさんとして、さり気なく話しかける。ケンカをするわけではありません。「巡回相談員」なんて腕章でもつけて、あくまでも川口市全市民の期待を担った道路清掃員です、廃品回収業者ですといって、外国人と友好を深めるなんて、楽しそうではないですか。

  募集すれば、日本全国から殺到するはずです。 

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る