日常の一コマから
憑霊レア
目玉焼きが刺身みたいな味になる?
朝ごはんに目玉焼きを作り、いつもの醤油じゃなく、糀醤油を試してみることにした。
普段使わない調味料だから、どんな感じになるか気になっただけなんだけど、黄身を一口食べた瞬間「あれ?刺身っぽい味がする…?」と驚いた。普通に目玉焼きを食べているはずなのに、何だか魚介のような味わいを感じられたのだ。
調べてみると、どうやら糀醤油に含まれる「うま味成分」が理由らしい。発酵によってアミノ酸やグルタミン酸が豊富に含まれていて、これが魚介の風味と似ている部分を持っているという。
また、卵の黄身自体にも自然な旨味があり、さらに脂質も豊富だから、その風味が糀醤油と合わさることでまるで刺身を食べたような味わいを感じさせたのかもしれない。
食べ物の味は単純な舌の感覚だけではなく、記憶や経験とつながっているともいう。
つまり、普段刺身と一緒に味わってきた醤油の風味が記憶と重なり、目玉焼きにもそのイメージが乗っかってきたのだろう。
こうして考えると、食事に少し違う調味料を取り入れるだけで、意外な発見があるものだ。目玉焼きで刺身を味わった不思議な朝食。こうした偶然が、日常の楽しさを少し増やしてくれる気がする。
ちなみに、私は魚介類の臭いが嫌いで刺身を普段食べないが、これはそういったものがないので美味しくいただけた。再現性があるといいのだが…。
日常の一コマから 憑霊レア @Loelea
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。日常の一コマからの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
和と紘希ー解離性同一性障害者の日々ー最新/紘希
★12 エッセイ・ノンフィクション 連載中 16話
明日へのまいにち その02最新/田島絵里子
★3 エッセイ・ノンフィクション 連載中 107話
のんび~り散策ライフ/蓮条
★33 エッセイ・ノンフィクション 連載中 49話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます