第26話
「お前、代わりに行け。あたしは今忙しい」
「そんなのってありなの?」
首を傾げるマナ。
「ありじゃねぇよなー。世の中っつーのは世知辛いよなー」
いくらにもならない金を換金して店に戻ろうとするあたしは振り返る。
「マナはどうすんの?」
「用事あるから帰るよ。麗さん、仕事、煙草吸う時間いっぱいあると良いね。じゃあね」
「おー。…いや、まぁ、おぅ」
妙な激励を受けてあたしは職場に戻った。
職場といっても平日の昼間だ。
昼間のイーストには人が少ない。
シーズンでもないし、客の入りも疎らだ。
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