グロリアス
第25話
バイト先の向かいにあるパチ屋は二階建て。煙草臭いその店は一階にはパチンコ、二階にはスロットの台が並んでいて、平日は貸切と言っても過言では無い位の寂れ具合だ。
「あっ、ペカッた」
大して新台との入れ替えも無く滅多に当たらないショボい店。たまーに思い出したようにランプが点滅しボーナスが成立すると感動すら覚える稀っぷりだ。
…これだからやめられない。
機嫌良く台に向ってるあたしの隣に座ってるマナは、くるくるとイスに座って回っていた。
「見たかこのボッタくりパチ屋め。今日はあたしが赤字にしてやる」
「麗さんそろそろ休憩終わりじゃないの?」
そんなあたしに、マナは腕時計を確認しながらそう呟く。
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