第24話
祐輔と別れてアパートに着く頃には雨は本格的に降り始めていた。
カンカンと乾いた足音が鳴り響く金属の階段を登り部屋に入る。
一人暮らしのワンルームの部屋に入ると、あたしは部屋の隅で膝を抱えた。
もう明るくなくてもいい。
最低限、足元だけ照らしてくれる光があれば、それでよかった。
あたしに必要なのは、明るい光では無くて……あたしを隠してくれる深い闇だけだった。
持て余した孤独が、毎晩あたしを見つけに来る。
そんな逃げ場の無い恐怖から、あたしは解放されるんだ。ーーー全て終わらせて。
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