第23話
祐輔にはわりぃけど、そんな確信に迫るような事を聞いて黙って引き下がるあたしじゃない。
「お前、変な気起こしてねぇよな?」
「んな訳ないだろ。あたしは真実が知りたいだけ」
ずっと隠してきた、腹の底の復讐心が静かに燃え始めた。
「言ったのは失敗だったな。極道相手に何かする気じゃねぇよか?」
「何もしねぇよ。誰が極道相手に。」
他人の振りしてリュウの事を聞き出すにも、何処にいるかも分からない伊勢崎會の若頭にお近付きになれるかも分からない。
ただあたしの考えは変わらない。
リュウを殺した奴は、同じように死ねば良い。
真実を知るついでに悲願の復讐が出来るなら、よろこんで敵討ちに出かけられる。
もしもその男がリュウの事件に関係が無かったら、その男の疑いが晴れるだけ。
……ただそれだけ。
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