第13話
「つーか何であたしの仕事っぷり知ってんだよ」
煙草に火をつけながら祐輔に尋ねる。そうだ。コイツはあたしのバイト先に焼きに来たりなんかしない。
「今日うちのガレージに単車修理来てた奴が麗の噂してたんだよ。黒肌だったし、きっとお前んとこの常連なんだろーな」
「祐輔さん。麗さん何て噂されてたの?」
あたしの隣に座っているマナは、少し興味深そうに正面に座ってる祐輔に首を傾げた。
ーーー……
「イーストの日サロの店員今日も全然仕事してなかったな」
「あー、あのヘビースモーカーの目つきのキツイ美人な」
「でも笑うと可愛いんだよなー」
ーーー……
「だとよ。名前は出してなかったけど、そんな特徴お前しかいねぇだろ」
「悪かったな目付きキツくて。良く言われるよ」
ふん。とそっぽを向いて煙草の煙を吐くあたし。
「黙ってりゃ良い女なんだけどな。ちっと柄わりぃけど」
そんなあたしの横っ面に祐輔のため息がぶつかる。黙って聞いてりゃ好き放題言いやがって。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます