第6話

「ほらよ、麗」



後ろでにセッターが飛んで来てそれを片手でパシッとキャッチする。



「サンキュ」


「あー腹減った」



茶髪にピアスと作業着が祐輔のトレードマークと言ったところだろうか。




神崎祐輔。二つ年上の幼馴染で、ガキの頃からの仲。元々は実家が近くだったけど、16になった歳にあたしは狭いワンルームのアパートで一人暮らしを始めた。




「麗。今日はバイクじゃねぇの?」



祐輔はイーストのはずれで店を経営している。ガレージを所有していて、バイクや車を売ったり、依頼があればバイクの修理や改造なんかもしている。



高校生の頃有名な単車乗りだった雄輔は何気に顔が広かったりする。


そんな祐輔に自分の愛車をいじって欲しいと、イーストの外れに借りている小さなガレージに足を運ぶ単車乗りは後を絶たない。

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