第5話
イーストの入り口にあるコンビニは、バイト終わりに何だかんだ毎日寄ってしまう。
「セッターのソフト」
潮風で悴んだ手は財布の中の小銭を捕まえるのに時間がかかった。
「赤マル。一緒で」
そんなあたしの背後から聞き慣れた声がして、ひらりとあたしの前に落ちる千円札。
「…祐輔。今帰りかよ?」
声だけでその正体が分かったあたしは、振り向いてその見慣れた顔を見上げた。
「お前こそ。店の外からその柄のわりぃド金髪頭が見えちまってな?あとピザまん下さーい」
「柄わりぃのはてめぇだろ」
そんなあたしの悪態をへへーん。と笑った祐輔は店員から袋を受け取りさっさと店を出て行く。
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