第2話

あー眠い。寝不足。



昨日は兄貴のセイヤに、汚い高架下の居酒屋に夜中まで付き合わされたんだっけ。



"BANG"



あの日…ミヤさんが俺を訪ねに来たライブの日、俺は過去の自分と決別した。



新しく生まれ変わった俺は仲が悪かったセイヤとも、たまに会ってはお互いの話をしてみたりと、少しずつ変わり始めていた。



ーーーねぇセイヤぁ。勘弁してよ。もう帰りたいんだけど。明日学校だしーーー



ーーー冷てぇなぁ。もう少し付き合えよ。つーか明日休んじまえば良くね?ーーー


ーーーやだ。つぅか無理。サボると青山がうるさいしーーー


ーーー中学なんて殆ど行ってなかったくせに。"青山"…ねぇ。ユキ……お前さーーー

























嗚呼。……嗚呼……。



なんて、眩しいんだ。






















ーーー次は、〜〜駅。



「……っ」



いつの間にか、昨日のセイヤとの会話を思い出しながら寝てしまっていたらしい。


目的の駅の名前が聞こえてハッと瞳を開き携帯を見る。





"小学生の男の子が果敢にも追い払ってくれた(^_^)ノア"





眉を八の字にさせてフッと苦笑する俺を見たら青山はどう思うだろうね?

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