第3話

「それと、お前暫くバディが居なかったよな?ミュンヘンに骨のある奴が居たから、ソイツに日本に帰国してミケに付くように伝えたから」


ほぇ?


「渋澤には千原を付けた。精鋭の中では若手の方だが、あの二人が一緒だったら百人力だろ?でだ。千原から連絡させて白金に迎えに行かせるから自宅で待機していてくれ」


……ほぇ……?



「急すぎますよ…、それに俺、一人を希望して特例で単独行動を…」


「じゃあ、今から特例解除。後輩育成も大事な仕事だ。次期アンダーボスなんだから、マネージメントもちゃんとしないとな。とりあえず今日は銀座だったな?頼んだぞ、ミケ」


「あなたって人は…」


「ミケにしか出来ない頼み事だ。宜しく頼んだぞ」



切れる電話。



睡眠可能な時間は残り10分。



「……ふぅ」



俺はため息をついて長めの前髪を書き上げた。



よし。やるしかないか。



俺は寝ることを諦めて、シャワーを浴びるべくバスルームに向かった。

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