第22話

「うぉっ!」



入ってきた誰かにぶつかりそうになって一歩後退したあたしに少しだけ聞き覚えのある声が聞こえた。



顔を上げるとそこには茶髪の男と、ミルクティー色の髪の……白石遥華だ!



「大丈夫?」



ウェーブヘアと整った顔立ちの中に愛らしく光るたれ目。女の子が好きそうな甘い雰囲気。



「スコア置いときました!じゃ!」



―――…だけど今はそれどころじゃないから、あたしは二人の横を擦り抜けて特別塔の廊下を駆け抜けた。

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