第4話
"白石遥華"
「あ、見て。ハル先輩がまた」
廊下を歩いていたあたしは、その声につられて彼女たちと同じ方向に視線を向けた。
中庭を女の先輩の肩を抱いて優雅に歩いてる男の後ろ姿。
紺色のブレザーにミルクティー色の髪がやけに映えている。
「ハルカ先輩さ、こないだクラブでも他の女の人連れてたよ?」
…私立聖(ひじり)高校。
この学校にいると彼の名前を聞かない日は無い。
「あたしも喰べられたいなぁ」
そんなに良い男なのか?
"白石遥華"
…あたしは白石遥華の小さくなった後ろ姿を横目で見ながら自分の教室に戻った。
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