第5話

眠りについたのは、深夜と早朝の狭間だったと思う。




「こら!アバズレ小僧!起きろ!」




ガンガンガン。ゴンゴンゴンゴン。




轟音だ。何だコレ?悪夢か?




「ん………?」




俺の寝ている和室の戸が壊れそうな位に叩かれている。




枕元の時計を確認する。…6時過ぎ。



カーテンの隙間からは登り立ての朝陽が差し込んでいる。




「アバズレ小僧!早く来ねぇと朝飯抜きだからなぁぁぁ!」


「うるせぇぞジジィ!!!」




誰がアバズレだ!

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