第18話

靴を脱ぎ自分たちの靴を綺麗に並べ一応静かに歩く私達。



って…




「なんで私たちが静かにしなきゃいけないのよ…」




あ、部屋にはちゃんと入れました。




鍵も必須だから締めといた。



「仕方ねぇだろ。あいつらに勘づかれるのは癪だ。」




生徒会嫌いの風斗が悪態をつく。




「だよねぇ…仕方ない。面倒だけど我慢しよ?寝るのはみんな一緒にこの部屋で寝たらいいし…ね?」



空き部屋はたくさんあるけどばったり出くわさないとも限らない。

仕方がないといつも通りの提案をする。




「危機感ねぇな…まぁいつも通りっつーことで。」


「藍樺のは今更だろ。我慢するか。」


「…(コクリ)」


「僕もっ」


「仕方あらへんな。」



上から密琉、風斗、蒼威、叶汰、恭多の順で仕方なさそうに頷いている。



いや、なんで??

仕方なしは私の方では?



なんて思うけどいつも通りなので慣れっこ。





「ん…さて、変装解こうかな。」



ウイッグと眼鏡を外してウォークインクローゼットに行く。


もちろんみんなは部屋で待機…というよりダラダラしてる。


風、密琉、蒼威は寝てるし、恭はスマホを弄ってる。

叶はゲームしてる。



こいつら自由だな…おい。



私服に着替えて部屋に戻る。




普段の流れとそう変わりはない…はず。←

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