第6話 2次元PCマザー
「フトシ、詳しく教えてくれ。」
フトシはポテトを手に
「シュウジも言ってたがそれぞれの推しキャラからネット内パトロールについては主人に伝えられる。
もちろん僕はモフモフのピロちゃんからだ。
深夜2時になると時間が止まる。
これは共通のようだ。
人間の時間は動いている。そのため人間は気づけないようだ。
よく言うパラレルワールド的な。」
「パラレルか。」
シュウジが「パラレル時間は2時から2:59まで。
その時間、推しキャラはPC内でパトロールを
はじめる。基本、主人に不利益になることから
排除して行く。
姿は共通してキャラを残しつつ、人型だ。
ケイタも早川さんのPC打ってる姿、人型だっただろう。
見た時、ケイタ、どうだった?
感動したんじゃないか?
僕はロボットGとそのまま戦いに行こうかと、
舞い上がったよ。」
「そうだな。まるでハッカーのようだな。
僕は人型、早川くんに聞いたんだ。
何してるの?
『僕が言ったことを排除してる』って言ってたな。」
フトシが「それだよ。ケイタ。
早川くんはケイタの不利益になる情報をネットから排除してたんだよ。」
「そうです。」女子の声がした?気がした。
「カタン。」早川くんのフィギュアが少し動いた。
「地震か?」シュウジが飲み物を置く。
「だな。でも軽い。」
食べ終わった、フトシが話を続ける。
「深夜のPC内パトロールだが、不利な情報は
ピロちゃんは2次元PCマザーに送信してる。
そしてマザーが削除しているそうだ。
「偉く詳しいなフトシ。」
「あー、入学式直後のテストでさ、理科の問題がムズイにも関わらず、満点だったんだ。
カンニングしたんじゃないかって、隣の席の
ヤマダに言われてさ。
少し、ざわついたんだ。
その後ネットにあがってたの見つけたんだ。
家に帰ってモヤモヤしていた僕に
ピロちゃんが人型の魔女っ子に変身。
僕に話してくれたんだ。
ネット情報削除しますってね。」
「その話、初めて聞いたぞ!」
「当たり前だケイタ。初めて話すんだ。」
シュウジが「僕はヒーローごっこが大好きでさ。
ネットニュースでいかにも悪そうな人間が
逃亡中と記事を見て、イラっとしたんだ。
誰か捕まえてくれーって感じで。
次の瞬間『僕がやっつけやるよ。』って
ロボットG が話しかけて来たんだ。」
「要するにそれぞれの推しのキャラはPCで主人を守ろうとする強い味方的な。
で僕の見たPCの記事は確か11月10日と日付があった。明日なんだよな。
2人に聞くけど未来のネット記事が表示されたことはないか?」
「ないな。」フトシが即答。
シュウジも「書き込みを逆タンして抹消するのが基本だ。過去が基本だ。」
フトシが「でも聞いたことがあるぞ。
どのキャラか、わからないけど、
特定のPCには未来の記事が表示されると。」
シュウジが「未来が見えるPCなんてすごくないか?そうなると、別次元の話になるな。」
「それって僕のPC?未来の日付だった。
未来の僕に良くない出来事を早川さんが察知して、削除してくれるってこと?」
フトシが「正しくは早川くんが情報を吸い上げて2次元PCマザーに報告、削除してもらってるが正しいな。」
「明日、池袋に行くよ。お昼にSビル内エスカレーターで女性のカバンのひったくり。
たぶん僕に関係する女性だと思う。
事件が起こればこの仮説はないことに。
未然に防げればネット内パトロールは行われておることになる。」
「だな。」
玄関ドアが開く。「ケイタ、いるの?」
「姉貴だ。」
「ケイタ、明日池袋でコスプレあるんだけど
ケイタ行く?」
「それだ!」3人で叫んだ。
「姉貴、行くな!」
「お姉さん、行かないでください。」
フトシ、シュウジも部屋から流れ出てきた。
「ケイタ、君達どうしたの?」
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