第2話

光陽学園はバスケの強豪校である。

広い体育館にはバスケ部の専用コートがある。

部活の始まりはウォーミングアップから。ランニングやストレッチを済ませると、あらゆる角度からドリブルの練習を行う。

左手のみ、右手のみ、ジグザグ、回転……

ドリブル一つ取っても、宮地高校とはまるで違う。

メンバーは3年生16名、2年生14名、1年生15名。マネージャーが2人いる。

練習時間は平日は午後4時から7時まで。土曜日は午後1時30分から午後6時まで。日曜日も練習はある。

第3日曜日のみ練習は休みだった。


一番時間を取っているのは速攻の練習だった。

光陽にはバスケ部に入りたくて、全国から生徒が集まっている。レギュラーに選ばれるのは並の努力では追いつかない。

朝練は7時30分からなので、6時30分から寮の食堂で朝食を取り、練習に参加していた。

朝から晩までバスケ三昧の生活だった。

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