第6話

「きゃー!涼真!」

「妹尾君、素敵ー!」

幸は家庭科部を終えて、帰る途中でグランドを覗いた。

また女の子達が黄色い声を上げている。

幸はボールを蹴っている涼真を見た。

カッコいい。

周りの女の子が騒ぐのは当たり前だ。

こんな素敵な人が私を見ていた。

私を好きだと言ってくれた。

からかわれてるのかな……

でも眼差しは真剣だった。

真っ直ぐに私を見ていた。

幸はいつの間にか真剣に涼真を見ていた。

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