第2話
幸は鏡を見るのが嫌いだ。
ブスな顔を見るのが嫌なのだ。
朝、髪を梳かす時、仕方なく見るだけだ。
やっぱ可愛いな。氷室は……
そんな事言われたのは、生まれて初めてだ。
幸は台所でクッキーを作っていた。
今日のお礼に妹尾涼真に渡すつもりだった。
小麦粉を計りにかける。
卵黄と卵白に分ける。
ボールにバターを入れて泡立て器で混ぜて……
幸はお菓子作りが好きだ。
だから筒井に渡すはずだったチョコも手作りだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます