第18話
「乗っていきませんか?翔真もこの後仕事ないし、送りますよ」
現場を後にしようとした麻紀は藍崎から声を掛けられた。
「でも…… 」
麻紀が躊躇っていると、翔真が言った。
「乗っていけば?」
麻紀は助手席に、翔真は後部座席に座り、車は走り出した。
麻紀は緊張していた。
だが、翔真は車に乗るとすぐに寝てしまった。
麻紀は寝ている翔真を起こさないように小声で言った。
「疲れてるんですね」
「連日の過密スケジュールと学校でハードですから」
麻紀は黙って頷いた。
それから何も喋らずに、車は翔真のマンションの前に着いた。
「翔真を部屋に送りますのでちょっと待っていて下さい」
「お疲れさまでした」
麻紀は翔真に言った。
「夏目さんこそお疲れさま」
翔真はそう言うと、藍崎と共にマンションの中に入ってしまった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます