第12話

バイトが終わると、麻紀はポケットの飴を口に入れた。

甘くて美味しい。

仕事の疲れも取れるようだ。

麻紀は服を着替えると、店を出て家路に着い

た。

他のマネージャーの人は、私の事を知らなかった。

無理もないか。

殆ど端役だもんね。

でもいつか人に名前を覚えてもらえるような女優になる。

暗がりの中に麻紀のアパートが見えて来た。

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